マセラティ・グレカーレ MHEV プロトタイプへ試乗 ステルヴィオの兄弟SUV 前編
公開 : 2021.12.01 08:25 更新 : 2022.03.25 18:28
2.0L 4気筒ガソリンのマイルドHV
パワートレインは、300psを発揮する2.0L 4気筒ガソリンターボのマイルド・ハイブリットが、試乗車に搭載されていたもの。モデナで製造されるスーパーカー、MC20が搭載する3.0L V6ツインターボ、ネットゥーノ・ユニットのデチューン版も選べるという。
トランスミッションは、エンジンを問わずZF社製の8速ATが組まれる。先述のとおり、純EV版のグレカーレも追って登場する予定だ。
グレカーレはすべて四輪駆動。内燃エンジンの場合は、アルファ・ロメオがステルヴィオに採用する、Q4システムと基本的に同じと考えて良い。通常、駆動力は50:50で前後の車軸へ割り振られる。
マセラティの技術者によれば、特定のモデルで特定のドライブモードを選べば、すべてのトルクをリアタイヤへ伝達させることも可能だという。リアタイヤのグリップやトラクションの限界を超えても、伝達を止めないらしい。
恐らくトロフェオを名乗るであろうグレカーレが、該当するモデルになるのだろう。かなりダイナミックな設定だといえる。
少し長くなってしまったが、バロッコ・サーキットでの試乗と行こう。指定されたコースは全長約5km。適度にチャレンジングで、イタリア・ピエモンテ地方に見られるような、起伏が大きくカーブの続くルートが再現されている。
アスファルト舗装も荒れ気味。量産間際のグレカーレにとっては、おなじみの道といって良さそうだ。
この続きは後編にて。