演者だけではない ドラマ/映画でブレイクしたクルマ5選
公開 : 2021.12.03 05:45 更新 : 2021.12.03 06:45
映画やドラマの中で大きなインパクトを残して人気となった、注目されたクルマを紹介します。
もくじ
ー映画/ドラマでブレイクすることも
ートヨタ・セリカGT-FOUR(私をスキーに連れてって)
ー日産レパード(あぶない刑事)
ートヨタ・ランドクルーザー(GOOD LUCK!!)
ーオペル・ヴィータ(ビューティフルライフ)
ーフォード・エクスプローラー(冬のソナタ)
映画/ドラマでブレイクすることも
イギリスのスパイ映画「007」だと「アストン マーティン」、かつてのアメリカのドラマ「ナイトライダー」では「ファイアーバード・トランザム」。
映画やドラマの中で大きなインパクトを残し、認知度アップや後の人気につながったクルマがいくつかある。
今日は、そんな劇中車のなかから記憶に残る5台を紹介しつつ、その時の状況を振り返ってみよう。
トヨタ・セリカGT-FOUR(私をスキーに連れてって)
ジャンプで雪壁を飛び越え、ゲレンデをクルマで滑走。
1987年に公開された映画「私をスキーに連れてって」のなかでの活躍が鮮烈で、映画公開後に人気が急上昇したのがトヨタ「セリカGT-FOUR」である。
従来の後輪駆動から前輪駆動へとスイッチした4世代目のセリカをベースに、セリカ初の4WDとして登場したのがこのモデル。
「GT-FOUR」のFOURはもちろん「4WD」を意味する。
GT-FOURは単に駆動方式を4WDとしただけでなく、自然吸気エンジンだけのFFに対し、全車ともターボエンジンを組み合わせて速さもアップしているのが特徴だ。
外観では、丸いフォグランプを埋め込んだエアロバンパーがGT-FOURの証となる。
デビュー時の4WDシステムはトヨタ初採用となるベベルギア式センターデフを組み合わせたフルタイム式でデフロック付き。
1987年8月のマイナーチェンジではデフロックがビスカスカップリングによる差動制限に変更されている。
ただし、劇中に登場するのは前者だ。
この映画はスキーブームのきっかけの1つとされているが、当時はまだ4WDが少なかった。
この映画の影響で「スキーに行くなら4WD」という流れをつくるとともに、4WDといってもゴツいクロスカントリータイプではなくスポーティな4WDで行くのがお洒落というトレンドを巻き起こしたといっていいだろう。
ST165型のセリカGT-FOURはWRC(世界ラリー選手権)でも活躍していて、そもそも4WD化はラリーでの戦闘力を高めるため。
しかし、当時若者だった多くの人にとってセリカGT-FOURといえば「私をスキーに連れて行って」なのだ。
日産レパード(あぶない刑事)
同じく1986年。
テレビドラマの世界でもあるクルマが話題になっていた。
F31型の日産「レパード」だ。
レパードといえば、トヨタ「ソアラ」のライバルとなるク-ペだが、ソアラが大ヒットしていたのに比べると人気は控えめだった。
しかしドラマの中で大活躍。
そのドラマとは型破りな刑事が、ギャグを交えながら時にはお洒落に事件を解決していく「あぶない刑事」だ。
おかげでコアなファンの間では「ソアラよりもレパード」という状況が発生した。
ドラマの中でのレパードは主人公の2人組が利用する覆面パトカーとして活躍。
当初はゴールドの2トーン(覆面パトカーにしては目立ちすぎ!)で前期型だったレパードだが、1988年からスタートした続編「もっとあぶない刑事」の途中からはマイナーチェンジを経た後期型のレパードとなり、ボディカラーもダークブルー2トーンの落ち着いた色になった。
劇中に登場するレパードのエンジンは3.0Lの自然吸気だった初代型に対し、後期モデルは3.0Lターボ。
パワーアップを果たしたためか、車両が変更後には豪快なホイールスピンをしながら発進することや交差点でパワースライドするシーンが増えたことに気が付いた視聴者も少なくないだろう。
後期型は最上級グレードの「アルティマ」でサンルーフも装備されている。
現在、当時のソアラとレパードの中古車を比べるとレパードのほうが価格は大幅に高い。
その理由はレパードのほうが新車販売数が少ないことに起因する需要と供給の関係もあるが、あぶない刑事での登場も大きく影響しているのは、レパード愛好家の愛車に劇中車のレプリカが多いことからも理解できる。
ナンバープレートを前期型では「54-17」、後期型は「45-05」とするほか、トランクリッドに自動車電話のアンテナを装着するのが劇中車レプリカの定番だ。