30歳以下のコンクール・デレガンス 後編 スピットファイアMkIII/BMW Z1 ほか

公開 : 2021.12.19 07:06

ライレー12/4 スペシャル(1936年)

オーナー:ロリー・ウッドハウス氏

戦前モデルのカテゴリーで見事勝利を掴んだ、1936年式ライレー12/4 スペシャル。オーナーのロリー・ウッドハウス氏は、フライング・スコッツマンやシャムロック・ラリーといった英国のモータースポーツ・イベントへ、このクルマで参加してきた。

ライレー12/4 スペシャル(1936年)とロリー・ウッドハウス氏
ライレー12/4 スペシャル(1936年)とロリー・ウッドハウス氏

彼が所有してから数年が経つ。ライレーはピカピカに磨くためではなく、走り込むためのクルマだと考えている。「この12/4は、ファルコン・サルーンとして当初作られました」

「1960年代に駄目になり、その後スペシャル仕様へレストアされています。1970年代から1980年代にかけては、ライレー・モータークラブへ加わって積極的にイベントへ参加していたようです」

「わたしは2017年に手に入れました」。と話すロリーは26歳。ライレー12/4をフルレストアし、モータースポーツ・イベントへ参戦できる状態へ仕上げたという。このクルマを選んだのは、家族からの影響が強いようだ。

「素晴らしいクルマです。エンジンはパワフルすぎず、メカニズムは比較的シンプル。MTにはプリセレクターが備わっていて、変速も難しくありません。長距離でも快適に運転できますよ」

必要になれば、修理も簡単だという。「特に、ハンマーがあると便利ですね」

記事に関わった人々

  • ジェームス・バニスター

    James Bannister

    英国編集部ライター
  • ジェームズ・マン

    James Mann

    英国編集部フォトグラファー
  • 中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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