スコダ・カロック 欧州で人気のチェコ製SUV、改良新型発表 燃費向上、新しい内装材採用
公開 : 2021.12.06 06:05
スコダが欧州で販売するカロックが改良を受け、空力性能や燃費が向上。サステナブルな内装材も採用されました。
デザイン変更で空気抵抗を低減
チェコの自動車メーカー、スコダが欧州で販売している人気SUV「カロック(Karoq)」の改良新型が発表された。現行世代の発売から4年を経て、サステイナブルな素材の採用、エンジン効率の向上、新技術の導入などのアップデートが行われている。
デザインとしては、フロントとリアのLEDライトがスリムになったほか、ワイドな六角形グリルとボディカラー同色のバンパーを採用。また、リアスポイラーの大型化、エアカーテン付きのフロントエプロン、空力的に最適化された燃料タンク、17~19インチの新デザインのアルミホイールなども新たに採用した。
スコダによると、これらの変更により空気抵抗を9%低減し、Cd値を0.30にすることで、カロックは同クラスで最も空力に優れたクルマの1つになったとしている。
インテリアには、リサイクル素材を使用したヴィーガン・レザー調のシートカバーなど、サステナブルな素材の「エコ」パッケージを設定。また、一部のモデルでは、ドアトリムにマイクロスエードを使用している。
パワートレインは5種類設定
グレードは、「SEドライブ」、「SE L」、「スポーツライン」の3種類が用意され、エンジンは5種類の中から選ぶことができる。いずれのエンジンもターボチャージャーを搭載している。
ガソリンエンジンは、最高出力109psの1.0L、149psの1.5L、189psの2.0Lの3種類。ディーゼルエンジンはいずれも2.0Lで、最高出力115psまたは152psの2種類が設定されている。
トランスミッションは、1.0L車(MTのみ)を除いて、すべてのモデルで6速MTまたは7速ATを選択できる。
エントリーグレードのSEドライブには、従来のアナログメーターに代わり8.0インチのデジタルディスプレイが標準装備されたほか、フロントアシスト、歩行者保護、アダプティブ・クルーズ・コントロール、交通標識認識機能などの運転支援システムが搭載されている。
アンドロイド・オートやアップル・カープレイを搭載し、オプションでワイヤレスのスマートフォン充電器も用意されている。
欧州発売は2022年
SE Lには、より大型のスポイラー、17インチホイール、空気の乱れを軽減するというエアロパーツが装備されている。
最上位のスポーツラインは、LEDマトリックス・ヘッドライトを採用。また、ルーフレールやリアディフューザー、ウィングミラー、18インチアルミホイールにブラックトリムを追加する「ブラックパック」を標準装備している。
新型カロックの欧州発売は来年を予定しているが、価格はまだ発表されていない。