SUV好きが乗るべきネオクラシックカー 19選 中古で味わう4輪駆動の魅力とは?

公開 : 2021.12.11 06:05

スズキエスクード(1988年)

スズキはこのエスクード(英国名:ビターラ)に絶対の自信を持っていた。今やクラシックの名をほしいままにしているSJの初期モデルが非常にベーシックだったのに対し、エスクードはハッチバック並みの快適さを目指していた。

コイルスプリングを採用したことで、オフロード性能に加えて適度な乗り心地とハンドリングのバランスが取れており、1.6Lのガソリンエンジン(後にV6も搭載)によって、スピードを出しても快適に走ることができた。ランドローバー・ディスカバリーには手が届かないという人には、エスクードが最適だった。

スズキ・エスクード(1988年)
スズキ・エスクード(1988年)

初代エスクードを標準的な状態で見つけることは、クラシックSUVを楽しむ上で最も難しいことかもしれない。3ドアやコンバーチブルなども面白いが、家族で乗るなら5ドアがおすすめだ。

トヨタランドクルーザー(1989年)

トヨタ・ランドクルーザーの初期世代は、今ではクラシックカー愛好家から大金を集めるようになったが、(比較的)まともな金額で購入するなら、80系だろう。1989年の東京モーターショーで発表された80系は、車名に恥じない不滅の信頼性を誇るが、シャシーのサビやオフロードで酷使されていないかどうかに気をつける必要がある。

走行距離はもはや多いのが当たり前なので、オドメーターの数値を気にする必要はない。その代わり、定期的なメンテナンスを受けているかどうか点検履歴をチェックし、インテリアも前オーナーに手荒く使われていないかどうか確認しよう。4.5L車が人気だが、経済性は言うまでもないだろう。

トヨタ・ランドクルーザー(1989年)
トヨタ・ランドクルーザー(1989年)

三菱パジェロ(1991年)

初代パジェロ(英国名:ショーグン)の逞しさに加え、快適性を追求した2代目のV20系。やや丸みを帯びたルックスを持ち、オンロードでの快適性と確かな信頼性を兼ね備えた本格的なオフローダーを求める人々から支持を得ている。

お財布に優しいのはディーゼルエンジンだが、クラシックなSUVを低価格で手に入れたい方には、滑らかな3.0Lまたは3.5LのガソリンV6が魅力的だと思う。どちらにしても、カーミーティングに参加する上品な方法だ。

三菱パジェロ(1991年)
三菱パジェロ(1991年)

ジープグランドチェロキー(1993年)

ジープには、大きくていかついSUVを作る伝統があり、レンジローバーを打ち負かす高級SUVも展開しているが、ここで注目するのは初代グランドチェロキー(ZJ)だ。ガタガタと揺れる粗悪な2.5Lディーゼルではなく、真っ先にガソリン車を選ぼう。4.0Lの6気筒が最も一般的で十分パワフルだが、V8はその騒音と速さでわたし達を喜ばせてくれる。

グランドチェロキーを選ぶ際に最も気になるのはシャシーの腐り具合であり、重い車体を止めるために過酷な労働を強いられているブレーキが良好な状態であることを確認しよう。その後はレザーシートに座って、クラシックスタイルのジープを楽しむことができる。

ジープ・グランドチェロキー(1993年)
ジープ・グランドチェロキー(1993年)

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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