SUV好きが乗るべきネオクラシックカー 19選 中古で味わう4輪駆動の魅力とは?
公開 : 2021.12.11 06:05
トヨタRAV4(1994年)
トヨタは、ハッチバックに飽きたドライバーを惹きつける手段としてRAV4を思いついた。ランドローバー・ディスカバリーのような外観で、5ドアと3ドアが用意されていた。どちらも軽快なハンドリングと意欲的な2.0Lガソリンエンジンを備えており、運転する楽しさがある。
トヨタの製造品質と信頼性の高さから、初期モデルも数多く存在しているが、その中でも特に大切に使われてきたものを探そう。健全な個体であれば、1年を通して使用できるクラシックカーとなる。
レンジローバーP38A(1994年)
ロールス・ロイスやベントレーなどが高級SUVを投入するずっと前から、数少ない選択肢の1つとなっていたのがレンジローバーだ。2代目となるP38Aは、サスペンションや装備、機能がより洗練されたものとなり、ワンサイドゲームを進めていった。コスパがよく、有能な存在だ。
後年、P38Aは信頼性の問題とケチなオーナーによって、笑いものにされてしまった。しかし、市場には手入れの行き届いた個体と、信頼性を維持する豊富な知識がある。しっかり整備されたレンジローバーは、クラシックな世界にふさわしい、洗練されたモデルだ。
ホンダCR-V(1995年)
ホンダは、初代CR-VがライフスタイルSUV市場の起爆剤になったと主張しているが、ここではその主張を支持したい。CR-Vは4輪駆動ではなく、前輪駆動を採用し、トラクションが弱まったときにはオンデマンドでパワーを後輪に送るようにした。このシステムとハイライドな乗車位置により、CR-Vが正真正銘のSUVであることをドライバーに確信させた。
しかし、ヒットした大きな理由は、家族に優しいキャラクターにあった。子供と荷物を簡単に積み込むことができ、強固な製造品質を誇る初代CR-Vは、今でも多くの人に愛されている。機敏なハンドリングに加えて、2.0Lガソリンエンジンは適切なパフォーマンスを発揮してくれる。お買い得なライフスタイルSUVの定番として、CR-Vを選ぶのは間違いではない。
メルセデスML(1997年)
メルセデスMLの名前の由来は、「M」の名をつけることで最大のライバルであるBMWの鼻を明かそうとしたことによる。W163型の初代MLは、BMWのX5に2年ほど先行して発売されたことも手伝って、世界中で販売に成功した。
製造品質の低さに伴う初期モデルの評判は、後期モデルで改善され、1997年から2005年の間に62万8244台が売れたことからもわかるように、魅力は衰えていないのである。力不足の2.7Lターボディーゼルは、会社勤めのドライバーには魅力的だったが、ドライブを楽しもうとする人にはあまり受けなかった。そのため、V8ガソリンエンジンの人気は高い。
本当の楽しさを求めるなら、0-97km/h加速を6.9秒で駆け抜けるML 55 AMGがお勧めで、中古車の数もそれほど多くないので今のうちに購入しておきたいモデルだ。