SUV好きが乗るべきネオクラシックカー 19選 中古で味わう4輪駆動の魅力とは?

公開 : 2021.12.11 06:05

ダイハツ・テリオス(1997年)

初代ダイハツ・テリオスの魅力は、何と言ってもそのシンプルさにある。非常にコンパクトで、日本ではボディを短縮したテリオスキッドが軽自動車として販売されていた。4輪駆動で1.3Lエンジンを搭載し、オンロードでの走りは決して良いものではなかったが、走り出せば想像以上の力を発揮してくれた。

2000年以降に発売されたモデルでは、エンジンが改良され、140psのターボ車も登場している。冬のドライブを楽しむための、シンプルで素晴らしいレトロ・クラシックだ。

ダイハツ・テリオス(1997年)
ダイハツ・テリオス(1997年)

ランドローバーフリーランダー(1997年)

初代フリーランダーは、同クラスでは後発組だが、ランドローバーの名に恥じぬオフロード性能を発揮した。キャビンスペース、快適性、オンロードでの動力性能は、50万人以上の購入者を納得させ、一時期欧州で最も売れたSUVとなった。

現在では、モノコック構造、全輪独立サスペンション、横置きエンジンを備えた最初のランドローバーとして、クラシックカー好きの購買層にも興味を持たれている。1.8LのKシリーズエンジンは、ヘッドガスケットに問題があるが、これは簡単に解決できる。リアディファレンシャルの異音にも注意が必要だ。

ランドローバー・フリーランダー(1997年)
ランドローバー・フリーランダー(1997年)

交換は簡単なので、これを交渉材料にして、モダンSUVの名車を手に入れよう。ただし、できるだけ走行距離が少なく、点検履歴が豊富なものを買うことをお勧めする。

ランドローバー・ディスカバリー2(1998年)

1998年に発売されたランドローバー・ディスカバリー2は、一見すると1989年に発売された初代モデルのフェイスリフトに過ぎない。しかし、ほとんどの部分が刷新され、より大きく、より豪華なクルマになっていた。

ガソリンエンジンが必要な場合はローバーのV8を注文することもできたが、ほとんどの人は質素でトルクフルな2.5LのTd5ターボディーゼルを選んだ。このディーゼルエンジンは、ランニングコストを相殺するために選ぶものであり、鈍重なオートマチックよりもマニュアル・トランスミッションの方が優れている。

ランドローバー・ディスカバリー2(1998年)
ランドローバー・ディスカバリー2(1998年)

ディスカバリー2を探す場合は、シャシーが腐食していないか、特にリアをよくチェックした方がいい。また、サンルーフから水が漏れてこないかどうかも要確認。しかし、雨漏りや腐食のない個体を見つければ、オールラウンドなモダン・クラシックSUVを手に入れることができる。

BMW X5(1999年)

BMWはランドローバーを買収して4×4の経験を積み、E53型X5にたどり着いた。その道のりが功を奏し、1999年に発売されたX5は瞬く間に大ヒット。ハンサムなルックスと充実装備のキャビンで、SUVのマストアイテムとなった。

BMWはX5の魅力をさらに高めるためにエンジンをアップデートし、さらには専用の4.8Lエンジンを搭載するX5 Mも発売した。信頼性の面ではハードルがあるが、問題点はよく知られているため比較的簡単に克服することができる。また、人によっては、クリス・バングルのデザインの影響を受ける前のモデルであることにも魅力を感じるだろう。

BMW X5(1999年)
BMW X5(1999年)

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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