SUV好きが乗るべきネオクラシックカー 19選 中古で味わう4輪駆動の魅力とは?

公開 : 2021.12.11 06:05

スバルフォレスターS/tb(1999年)

フォレスターS/tbは、スバルのSUVシリーズの中でも、苦労して探し出す価値のあるモデルだ。フォレスターのベースの良さはそのままに、240psを発揮する2.0Lターボエンジンを搭載し、スポーツカーのようなフィーリングを実現している。

4輪駆動なので、コーナリングでも十分なグリップ力を発揮する。エンジンも回すのが楽しい。加速性能は今日の基準でも十分に高く、その走りは多くの人を楽しませる。比較的安価で手堅い現代の名車と言える。

スバル・フォレスターS/tb(1999年)
スバル・フォレスターS/tb(1999年)

レクサスRX(2001年)

日本では初代・2代目がトヨタハリアーの名で販売されていた、高級SUVの草分け的存在。海外ではレクサスRXとして1998年に発売され、ランドローバーで言うところのフリーランダーとディスカバリーの中間に位置する比較的コンパクトなサイズを持ち、豊富な標準装備が魅力だった。

優れた信頼性も購買意欲を高める要因となったが、外観やドライビングスタイルが味気ないと感じる人もいた。だが、BMWやメルセデスよりも「嫌味」が少なく、2代目のハイブリッド車はパワーと燃費性能を両立していることから、中古SUVの定番とも言える地位を確立している。

レクサスRX(2001年)
レクサスRX(2001年)

英AUTOCAR編集部がRXを気に入っているのは、休日にゆったりとした静けさの中で我々を運んでくれるからであり、また、日常の仕事にも十分対応できるからだ。比較的手頃な価格で、素晴らしい個体が手に入る。

レンジローバーL322(2002年)

4×4が高級車になり得るかどうか疑問を持っていた人にとって、3代目レンジローバーはその考えを一蹴するモデルとなった。メルセデスSクラスに匹敵する価格でありながら、その装備、快適性、存在感はドライバーを魅了した。

L322は、人気の高いディーゼルモデルが少々力不足のBMW製3.0L 6気筒エンジンを搭載していたにもかかわらず、大成功を収めた。2006年のマイナーチェンジで親会社のフォードジャガー由来のエンジンを採用したため、BMWの血統は絶たれている。

レンジローバーL322(2002年)
レンジローバーL322(2002年)

しっかり手入れされた個体を見つけるのは困難になりつつあるが、ランドローバーの歴史の中で飛躍を象徴するこのモデルは、クラシックとしての地位を確立している。低走行で整備の行き届いた個体を得るために、より高い金額を支払うことをお勧めする。

ボルボXC90(2002年)

ボルボXC90が13年間、ほぼ変わらない形で存続したことは、当初の設計がいかに正しかったかを物語っている。これは現代の自動車業界では非常に珍しいことだが、初代XC90は最後まで好調な販売を続けた。この本質的な正しさこそが、今手に入れるべき理由である。

英国や欧州では、圧倒的に5気筒ターボディーゼルが主流であり、非常に強力なユニットである。6気筒のT6ガソリンはあまり信頼性が高くないが、ヤマハが設計した4.4L V8は希少ながらも非常に優れている。

ボルボXC90(2002年)
ボルボXC90(2002年)

購入する際はオートマチック・トランスミッションとリアデフが正常であるかどうか、レザーがひび割れていないかどうかを確認しよう。特に問題なければ、価値が上がり始める前のモダン・クラシックなSUVだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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