初めてEVに乗る人が注目すべき小型車 10選 セカンドカーとしても優秀な欧州人気モデル

公開 : 2021.12.10 18:05

9. フォルクスワーゲンe-Up!

フォルクスワーゲンのe-Up!は、スコダシティゴe iV、セアトMiiと組んだトリオの最後の生き残りだ。フォルクスワーゲンの方が遊び心があり、そもそも最初に登場したという点で、編集部お気に入りの1台として紹介したい。

フォルクスワーゲン最小のEVであるe-Up!は、今のIDシリーズよりも前に発売されたモデルで、2020年の改良ではバッテリーを大型化してWLTP航続距離256kmを達成した。カメラを使ったレーン・キーピング・システムが搭載されているほか、軽やかな雰囲気のインテリアも健在。

価格も引き下げられ、2万1000ポンド(約315万円)をわずかに超える程度(英国政府の助成金2500ポンドを含む)となり、最近急増している3万ポンド超の小型EVと比較してもお買い得感がある。

小型EVによく言えることだが、e-Up!はセカンドカーとしての役割をこなすのに最適だ。4人を比較的容易に乗せることができ、21kg-mのトルクで適度な速さを実現している。フォルクスワーゲンらしく、操作系も直感的で簡単に使える。同価格帯では、スマートのEQフォーツーや、スコダを凌駕している。

10. DS 3クロスバックEテンス

このコンパクト・クロスオーバーは、これからマツダMX-30を所有しようとしている人も検討する価値がある。

個性的なエクステリア、やや大げさだが表面的には「豪華」なインテリア、そして約320kmの航続距離とそこそこのパフォーマンスなど、DSらしい特徴がすべて揃っている。

10. DS 3クロスバックEテンス
10. DS 3クロスバックEテンス

気になるのは、室内空間が特に優れているわけではないこと、ドライビング・エクスペリエンスが普通であること、そして価格がかなり高いことだ。しかし、もし普通ではないEVを求めていて、そのためにお金を払う覚悟があるなら、DS 3 Eテンスに失望することはないだろう。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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