ツートンカラーの名車 20選 道に「華」を添える美しいクルマたち 色選びに迷ったらコレ

公開 : 2021.12.18 06:05

ロータスエラン・スプリントとエキシージ・スプリント

ロータスは、1970年代のエラン・スプリントからインスピレーションを得て、2007年にエキシージの特別仕様車「スプリント」を発表した。エキシージ・スプリントは、ボディの下部にホワイト、上部にイエローまたはブルーを配したツートンカラーを採用していた。

この2色の間には「Exige Sprint」と書かれたゴールドのストライプが入っている。40台のみが製造され、価格は4万2550ポンド(約640万円)だった。

ロータス・エラン・スプリントとエキシージ・スプリント
ロータス・エラン・スプリントとエキシージ・スプリント

フォードフィエスタ・サンドパイパー

1970年代を代表するハッチバックといえば、フォード・フィエスタだ。1979年には、1.1L車をベースにした2500台の限定車「サンドパイパー」が登場。チョコレートとタンのファブリックを用いたシートを装備していた。

ロマン・ブロンズとコルドバ・ベージュを組み合わせたカラーリングが大きな話題となったが、ロマン・ブロンズ単色での購入も可能だった。素晴らしいツートンカラーがあるのに、なぜ?

フォード・フィエスタ・サンドパイパー
フォード・フィエスタ・サンドパイパー

ヴォグゾール・アストラ

1950年代の鮮やかで派手な色合いから、1970年代から80年代初頭にかけてのツートンカラーの使われ方は大きく変わっている。「エレガントでエキサイティング、そして印象的な装備」を備えているというヴォグゾール・アストラEXPには、ブラックとアンティーク・ゴールド、またはヘーゼル・ブラウンとアンティーク・ゴールドの組み合わせが用意されていた。

また、アストラEXP Sには、ブラックではなくカーマイン・レッドを施したものもあるが、この場合、EXPに標準のゴールド・スチールホイールではなく、14インチのアルミホイールが装着されている。……ゴールドの鉄チンが標準?インプレッサを超えたようだ。

ヴォグゾール・アストラ
ヴォグゾール・アストラ

ベルトーネX1/9

1982年、フィアットX1/9はベルトーネX1/9となり、生産の全工程がベルトーネの工場に移された。同年にはツートンカラーが導入され、見た目がもっと美しくなったほか、防錆技術の向上によりクルマの耐久性も向上した。

X1/9は、しばしば「ベビー・フェラーリ」と呼ばれている。フェラーリといえば赤のイメージが強いが、同社にはツートンカラーの歴史があり、10年前には、「ツートンカラーの人気が高まっている」というプレスリリースを発表している。F1に投入しているSF21は、色味の異なる赤のツートンカラーを採用している。

ベルトーネX1/9
ベルトーネX1/9

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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