ツートンカラーの名車 20選 道に「華」を添える美しいクルマたち 色選びに迷ったらコレ

公開 : 2021.12.18 06:05

フォード・カプリ

Mk3フォード・カプリは、その晩年を英国人によって生かされた(1984年後半から英国専売モデルとなった)。1986年の280ブルックランズは、ファンに向けて作られた限定モデル。わずか1038台しか製造されず、保存状態が良い個体は現在6万ポンド(約900万円)の価値があると言われている。

他にも、ツートンカラーが設定されたモデルにはカプリ・カリプソもあった。そのパンフレットにはこう書かれている。「カプリ・カリプソを初めて見たとき、あなたは本物のスポーツマンだと気づくでしょう。そのライン(紛れもなくカプリ)だけでなく、特徴的なツートンカラーのおかげでね」

フォード・カプリ
フォード・カプリ

スズキエスクード

1980年代後半のライフスタイルSUVの人気上昇を背景に、ツートンカラーはルネッサンスを迎えた。ボディと樹脂パネルを色分けすることで、箱型のフォルムに面白みを加えたのだ。

現代のクロスオーバー車の先駆けとなった初代スズキ・エスクードも、ツートンカラーが美しく映えるクルマだった。

スズキ・エスクード
スズキ・エスクード

シトロエン・サクソ

シトロエン・サクソのフリオ、VTR、VTSモデルには、バンパー、サイドスカート、ホイールアーチが色分けされた仕様が用意されていた。ハリケーン・グレーの上にクオーツを配したこの組み合わせは素晴らしく、見つけたらぜひ手に入れたいものだ。

フリオは1.4Lエンジンを搭載し、VTR/VTSのようなスタイリングを求めながらもコストをかけられない若いドライバーに最適なモデルだった。VTRとVTSのエンジンは同じ1.6Lが搭載されていたが、フラッグシップのVTSは16バルブエンジンだった。

シトロエン・サクソ
シトロエン・サクソ

フォードKa

フォードはツートンカラーをお気に召していたようで、Ka(カー)にも特別仕様車が用意された。パンサー・ブラック、オーシャン、シー・グレー、ブレイザー・ブルーの4色のカラーバリエーションがあり、いずれもシルバーのバンパーとミラーを備えている。

カスタムショップから出てきたばかりのような雰囲気を好むドライバーにぴったりで、わずか1000台の限定生産モデルだった。

フォードKa
フォードKa

シトロエン2CV

1948年以来、2CVおよび2CVベースのクルマが500万台生産されたことを記念して、シトロエンは1976年に2CVスポットを発売した。セルジュ・ゲヴィンがデザインした2CVスポットは、オレンジとホワイトのツートンカラーで、ホイールもボディと同じホワイトで仕上げられていた。

チャールストンもツートンカラーのモデルで、特別仕様車として発売された後、コアモデルとしてカタログに追加された。1980年代に最も売れた2CVである。

シトロエン2CV
シトロエン2CV

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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