2021年 日本メーカーが発売したクルマ、15車種 数は少ないが重要モデルばかり

公開 : 2021.12.29 08:25

スバル3、スズキ2、三菱1車種

続いて、スバル、スズキ、三菱自動車の新型車は以下のようになる。

スバル

7月29日発表:BRZ
10月7日発表:レガシィ・アウトバック
11月25日発売:WRX S4

スズキ

8月27日発売:ワゴンRスマイル
12月10日発売:アルト

三菱

10月28日発表(12月発売):アウトランダーPHEV

意外? スバルは新型3モデル

ちょっと意外であったのが、スバルが3モデルもの新型車を投入したこと。

話題としてはスポーティなWRX S4やBRZの方が高いが、ビジネス的にはアメリカ市場の主力となるレガシィ・アウトバックの方が重要。

スバル・レガシィ・アウトバック
スバル・レガシィ・アウトバック    スバル

話題と実利の2方面で重要なモデルの投入だ。

スズキは、両側スライドドアを備えた派生モデルのワゴンRスマイルと、ベーシックな軽自動車アルトの2モデル。

ワゴンRスマイルは派生モデルとはいえ、人気の両側スライドドアを装備したことで、それなりの販売数が期待できる。

また、アルトはスズキの歴史ある重要モデル。やはり2モデルとも力の入った新型と言えるだろう。

三菱自動車のアウトランダーPHEVは、同社の現在のフラッグシップともいえる存在。

得意の電動化技術と4WD技術を結集した力作となる。

販売数もさることながら、業界や市場の評価が気になるところだ。

マツダダイハツ、新型車の投入なし

最後にマツダとダイハツは新型車の投入なし。寂しいようだが両社とも、情勢が悪いわけではない。

マツダは、北米向けのCX-50を筆頭にFRプラットフォームの新しい商品群の投入を予告しているし、ダイハツはトヨタにOEM供給するライズとルーミーが大ヒット。

11月には、大ヒットの予感が漂うロッキー/ライズのハイブリッド版を発売している。

両社とも、勢いのある2022年を予感させる状況なのだ。

ブランド面/ビジネス面で重要車種

ふりかえれば、最も数多くの新型車を投入したのはトヨタであった。

それ以外では、ホンダが2、日産が2、スバル3、スズキ2、三菱自動車1の新型車投入であり、数的には少々寂しいものがあった。

しかし、数は少ないものの、どのメーカーも投入したのは、ブランド面やビジネス面で重要なモデルばかり。

コロナ禍や半導体不足という厳しい状況だからこそ、新車投入は重要なモデルに絞ったのかもしれない。

記事に関わった人々

  • 執筆

    鈴木ケンイチ

    Kenichi Suzuki

    1966年生まれ。中学時代は自転車、学生時代はオートバイにのめり込み、アルバイトはバイク便。一般誌/音楽誌でライターになった後も、やはり乗り物好きの本性は変わらず、気づけば自動車関連の仕事が中心に。30代はサーキット走行にのめり込み、ワンメイクレースにも参戦。愛車はマツダ・ロードスター。今の趣味はロードバイクと楽器演奏(ベース)。

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