ジェネシスG70 シューティングブレークへ試乗 欧州専用シャシーの強み 前編
公開 : 2021.12.29 13:45
内装のデザインや素材の質感も好印象
インテリアデザインも同様に好印象。ドライビングポジションはもう少し低くても良さそうだが、雰囲気に優れる。レキシコン社製プレミアム・オーディオシステムのウーハーが、前席の座面下に埋まっていることが、この着座位置を生んでいるのだろう。
メーターパネルはモニター式。奥行き感のある3Dグラフィックはオプション。ヘッドアップ・ディスプレイも試乗車に搭載されていたが、こちらもオプションだという。
内装に用いられている素材の質感は、特にレザーの風合いが上々。ただし、ダッシュボードなどに散りばめられているクロームメッキの光沢は、上級クラスのモデルとして、もう少し深みがあっても良いだろう。
リアシートの広さは、このクラスとしては平均的なもの。大人4名でも長距離旅行はできるものの、若干膝まわりなどの空間は限定されている。そのかわり余裕のある荷室容量は、流麗なシルエットの4ドアサルーン・クーペと比べて大きなアドバンテージだ。
このルックスで、これだけの荷室や後部座席の空間を得ているのだから、不満はないといえる。リアシートの背もたれは必要に応じて40:20:40で分割して折りたため、荷室空間は拡大できる。
観察はここまでにして、公道へ出てみよう。G70 シューティングブレークの乗り心地は、G70 サルーンより少し硬めのようだ。少し突っ張った感じがあり、落ち着きでは及ばない。
この続きは後編にて。