(一応)フェラーリ初EV 3/4サイズの250テスタロッサ試乗 ホビー用とは思えぬ価格と品質
公開 : 2021.12.25 11:50
299台の意義深い存在
これは金持ちの道楽か、彼らのもとに生まれた恵まれたティーンエイジャーがクリスマスや誕生日に与えられるプレゼントといった感じで、われわれ庶民には縁がないシロモノだ。しかしそれは、そのルックスやすばらしいクオリティに魅了され、オリジンをスケールダウンしながら忠実に再現しようとした努力に驚くことまで否定するものではない。
生産台数はたったの299台で、ラ・フェラーリよりも希少だ。すでに半数が売約済みで、完売は間違いなさそうだ。となれば、このテスタロッサJには、そのとんでもない価格に見合った価値があると言っていいのだろう。
とはいえ、個人的にもっとも興味をそそられたのはそこではない。リトルカー・カンパニーがこのアイデアを発案し、フェラーリがそれに賛同したこと、そして、目的はどうあれ、彼らが共同で驚くべきクオリティのなにかを作り上げたということだ。それにまつわるすべてが、誇るに値するのである。