いま、EVについて言えること 値段・環境負荷・充電不安…… 購入時の疑問に回答

公開 : 2021.12.22 06:05

EVは普通のクルマよりリサイクルが難しい?

その通りで、バッテリーに起因するものだ。バッテリーは、貴重な材料と有害な物質を含む、小さくて繊細なセルで構成されている。劣化したバッテリーにも価値があることから、リサイクル技術は急速に発展している。

バッテリーそのものも、より簡単にリサイクルできるように設計され、専門のリサイクル業者も作業効率化のための技術を開発している。

使用済みバッテリーの使い道はさまざま。例えば日産は、先代リーフの古くなったバッテリーを自動車工場用ロボットに再使用している。
使用済みバッテリーの使い道はさまざま。例えば日産は、先代リーフの古くなったバッテリーを自動車工場用ロボットに再使用している。

さらに、使用済みバッテリーをすぐにリサイクルするのではなく、例えば電力需要の少ない夜間に風力で発電した電力を貯蔵するなど、バッテリーバンクとして使用する動きが世界的に広がっている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    スティーブ・クロプリー

    Steve Cropley

    役職:編集長
    50年にわたりクルマのテストと執筆に携わり、その半分以上の期間を、1895年創刊の世界最古の自動車専門誌AUTOCARの編集長として過ごしてきた。豪州でジャーナリストとしてのキャリアをスタートさせ、英国に移住してからもさまざまな媒体で活動。自身で創刊した自動車雑誌が出版社の目にとまり、AUTOCARと合流することに。コベントリー大学の客員教授や英国自動車博物館の理事も務める。クルマと自動車業界を愛してやまない。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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