アウディR8 V10パフォーマンス RWDへ試乗 570psのMR V10エンジンを堪能

公開 : 2022.01.01 19:05

エントリーグレードとして価格も魅力的

現行型のアウディR8は、ライバルとは一線を画する存在だ。スーパーカーとして独自のアイデンティティを備えている。パワフルで素晴らしいエンジンをミドシップするが、それ以上に秀逸なシャシーが走りを支えている。

フロント用ドライブシャフトを失ったV10パフォーマンス RWDでも、興奮度は失われていない。それでいて、日常的に乗ることを苦もなく簡単にこなせる。

アウディR8 V10パフォーマンス RWD(欧州仕様)
アウディR8 V10パフォーマンス RWD(欧州仕様)

このV10パフォーマンス RWDは、モデル末期のR8のベースグレード。動的能力だけでなく、価格設定も魅力的だといえる。

クーペ版の英国価格は12万6885ポンド(約1928万円)から。2020年仕様のRWDより1万605ポンド(約161万円)高くなったものの、最新のパフォーマンス・クワトロは14万6990ポンド(約2234万円)と、大きな開きがある。

アウディは、R8を2023年に引退させる計画を立てている。純EV化する後継モデルの開発も、進められているらしい。V型10気筒エンジンを搭載したR8を堪能できる時間は、残り僅かだ。

アウディR8 V10パフォーマンス RWD(欧州仕様)のスペック

英国価格:12万6885ポンド(約1928万円)
全長:4429mm
全幅:1940mm
全高:1236mm
最高速度:328km/h
0-100km/h加速:3.7秒
CO2排出量:289g/km
乾燥重量:1590kg
パワートレイン:V型10気筒5204cc自然吸気
使用燃料:ガソリン
最高出力:570ps/7900rpm
最大トルク:56.0kg-m/6400rpm
ギアボックス:7速デュアルクラッチ・オートマティック

記事に関わった人々

  • マイク・ダフ

    Mike Duff

    英国編集部ライター
  • 中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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