ドイツが生んだ史上最高の名車 31選 前編 VWビートルから「イエローバード」まで
公開 : 2021.12.25 18:05 更新 : 2021.12.25 21:45
BMW 2002
1502と1602はBMWの小型セダンを世界に紹介するものだったが、その後のセダン、特に3シリーズの雛形となったのは2002である。最高出力100psの2.0Lエンジンを搭載した2002は、ほとんどのライバルが145km/hを出すのに苦労していた時代に、160km/hを超える最高速度を達成した。
その後、BMWは最高出力130ps、フューエルインジェクション付きで最高速度193km/hを実現した2002tiiを発表。さらに最高出力170ps以上、テールハッピーなハンドリングを実現した希少なターボも登場している。
BMW E30型M3
初代M3は、ドイツが生んだ最高のクルマの1つであるだけでなく、1980年代という時代を定義するのにふさわしいクルマでもある。ブリスターフェンダー、低いスタンス、そして標準的な2ドア車とは全く異なるリアウィンドウを持つ特注モデルだったのだ。
当初、BMWは欧州ツーリングカー選手権への参加資格を得るために5000台の販売を計画していたが、需要に応じて最終的に1万7184台が生産された。中でもスポーツ・エボリューションは、241psの2.5Lエンジンを搭載した究極のE30型M3であり、わずか600台しか製造されていない。
BMW 5シリーズ
BMWの雄である5シリーズは、1972年にE12世代の4気筒モデルでデビューし、その翌年に6気筒モデルが登場した。しかし、5シリーズの決定版と言えるのは、4代目となるE39型である。
あらゆる自動車雑誌の比較テストで勝利を収めたE39型5シリーズは、エントリーモデルの520iから最上級モデルのM5まで、大企業の中間管理職に好まれるモデルとなった。1年間に最大25万台が製造され、累計販売台数は約150万台というヒット作だ。
ボルクヴァルト・イザベラ
ボルクヴァルト・イザベラは、美しく、巧みに設計され、運転が楽しいことから、ランチア・アウレリアに対するドイツの答えといえるだろう。創業者カール・ボルクヴァルトの妻の名を冠し、1954年に登場したイザベラ。合金製シリンダーヘッドを採用した1.5Lエンジンを搭載していた。
その1年後にはクーペが登場し、さらに非常に珍しいカブリオレも加わった。ドイツ国外では一般的ではなかったが、7年間の生産期間中に20万2862台が販売された。
フォード・カプリ
フォード・カプリは、欧州版のマスタングとして英国とドイツで製造された英独合作のクルマである。3世代にわたって約190万台が販売され、大成功を収めた。
最もパワフルな初期モデルはエセックスV6エンジンを搭載し、その名前は英国の地名から取られている。欧州大陸では2.0Lと2.3LのケルンV6が提供された。1971年にはレースのホモロゲーション用に、ドイツ製のケルンV6をベースにRS2600が開発された。