ドイツが生んだ史上最高の名車 31選 後編 VWビートルから「イエローバード」まで
公開 : 2021.12.25 18:25
オペル・モンツァ
ハンサムなオペル・モンツァは、1970年代後半に手頃な価格で手に入れられる大型クーペだった。最高出力180psの3.0L GS/E仕様のモンツァは、0-97km/h加速8.5秒、最高速度193km/hを達成した。GS/Eは、デジタルメーターを備えていたことも特筆すべき点である。
ポルシェ356
最初の49台のポルシェ356はオーストリアのグミュントで製造されたが、この小さなスポーツカーはドイツと生みの親フェリー・ポルシェを象徴する永遠のモデルとなっている。ほとんどのモデルで出力が控えめな356は、軽量、空力性能、優れたハンドリングを武器に、ライバルに打ち勝つことができた。
米国での成功により会社は安定し、356は後に続く911のデザインレイアウトを決定づけた。1965年まで911と並行して生産されたが、一部の購買層は356の外観と小さなエンジンを求めていた。
ポルシェ911
かつて、これほどまでにメーカーと密接に結びついたクルマがあっただろうか。911の影響を抜きにしてポルシェを考えることはできない。1964年の誕生以来、サイズや出力は大きくなっても、シルエットは変わっていない。
911といえば空冷式という人もいるだろうが、水冷式の996型は911を現代に残すことに成功した。水冷911の生産台数は空冷モデルを大きく上回り、空冷が合計44万3134台であるのに対し、1998年以降の水冷モデルは60万台を超えている。
ポルシェ928
もしポルシェが911の後継に928を据える計画を実行していたら、今のポルシェの姿はまったく違ったものになっていただろう。幸いなことに、928は911と並んでグランドツーリング用の高級クーペとして発売され、その役割を完璧に果たしている。
最高出力243psの4.5L V8エンジンは、240km/hでのクルージングを可能にし、その競争力を維持するために生涯を通じて排気量とパワーを拡大していった。
928 GTSは最高出力350psの5.4Lエンジンを搭載。もっとシャープなハンドリングを求める人々のために、クラブスポーツモデルも製造された。
ポルシェ・ボクスター
1990年代半ば、ポルシェは苦境に立たされたが、ボクスターがその窮地を脱する道しるべとなった。ミドエンジンのロードスターというパッケージが、新しい若い購買層を誘惑したのだ。ボクスターと996世代の新型911は、フロントガラスから先がすべて共通だったことも売上に貢献した。
ボクスターの需要は非常に大きく、ポルシェは1997年からヴァルメット社が運営するフィンランドの第2工場を使用するようになった。