メルセデス・ベンツA45AMG
公開 : 2012.06.12 19:54 更新 : 2017.06.01 00:55
メルセデス・ベンツの最も手頃なハイ・パフォーマンス・モデル、A45AMGの詳細が明らかになった。2013年前半に英国で32,000ポンド(400万円)前後で発売されるモデルで、アウディRS3とBMW M135iに対抗するAクラスのトップ・モデルである。
最初のAシリーズAMGモデルとなるこのA45AMGは、今年後半に英国で販売される標準的なA25スポーツセットと同様、2.0リッターのガソリン4気筒ターボ・エンジンを横置きに搭載する。
フリー・フロー・シリンダー・ヘッドとユニークなインダクション・システムを備えたM270エンジンは、パワーは330bhp、トルクは40.8kg-mを発揮するとAMGは主張している。英国ブリックスワースに拠点を置くドイツのパイ・パフォーマンス・エンジン・ディビジョンと強力して生産されるこのエンジンは、メルセデスのプロダクション・モデル史上、最も強力な4気筒エンジンとなる予定だ。
「われわれのゴールは、RS3に用いられる、より大きな2.5リッター5気筒エンジンよりも高いパワーを出すことだ」とAMGの開発チーフ、トビアス・メールスはコメントしている。
アウディRS3のEA225エンジンは335bhp、45.9kg-mのパワー、トルクを持ち、BMW N55ターボ付きの6気筒3.0リッター・エンジンは316bhp、45.9kg-mのパワー、トルクを持つ。
AMGの典型的なリア・ホイール・ドライブのハンドリングを醸し出すため、エンジンのトルクは主にリア・ホイールに供給される。そのパフォーマンスは、今週ドイツのAMG本部で行われる公式発表の前には明らかにされなかった。しかし0-100km/h加速は、BMW M135iと同等の性能で5.1秒となるだろうと予想される。
また、A45AMGはホット・ハッチの中での最も経済的だとメルセデスが主張するように、アイドリング・ストップとエネルギー回生システムが組み込まれるようだ。
AMGの関係者はAUTOCARに「コーナリング・スピードは他のライバルに比べて速い」とコメントしているとおり、AMGのエンジニア・チームはかなりの自信をもっているようだ。一般道、そしてニュルブルクリンクで広範囲にわたるテストが行われている。
ベーシックなレイアウトは、フロントがマクファーソン・ストラット、リアがマルチリンクというA250スポーツから移植されたものだが、ブッシュ、スプリング、ダンパーなどはチューンされている。また、より広いトレッドを持ち、アンチロールバーが付けられ、車高は低くセットされている。
ブレーキはクロスドリルドのベンチレーテッド・ディスクで、強力なキャリパーが付けられる。また、電動機械式のステアリングもチューニングを受けている。
最近のAMGモデルと同様に、A45AMGも電子デバイスをオフにすることができるモードを含めて、3つのモードがセットできる。
ボディは、大きくえぐられたフロント・バンパー、変更を受けたグリル、広げられたフェンダー、カーボンファイバーのバックミラー、大きくなったサイドシル、クロームメッキされたテールパイプなどで、スタンダードなAシリーズとは一線を画す。また、インテリアもスポーツ・シートなどでアップグレードされている。