「馬力」のトップランカー 17選 最高出力1000psオーバー! 世界最強の市販車大集合

公開 : 2022.01.01 06:05

ブリストル・ファイターT – 1026ps(2006年)

ブリストルは、いつも他とは異なる道を進みたがる。ファイターTはダッジバイパーから流用した8.0L V10にツインターボチャージャーを追加し、最高出力1026ps、最大トルク143kg-mを発生させたのである。最高速度は430km/h以上と言われていたが、リミッターにより360km/h程度に制限されている。

ファイターTはわずか13台しか製造されず、価格は34万6625ポンド(約5300万円)からと、標準のファイターよりも11万5000ポンド(約1760万円)も高い設定であった。パワーが上がった分、シャシーやサスペンションも強化され、エンジンの力強さと潜在的な最高速度に対応できるようになった。

ブリストル・ファイターT
ブリストル・ファイターT

ルーシッド・エア – 1126ps(2021年)

ルーシッド・エアは、リチウムイオンバッテリーと2基の電気モーターを積んだ米国製のEVである。ルーシッドは、単に地球のために貢献しようとしているオーナーに対しては低出力のモデルを販売するが、ここで紹介するのは最高出力1126psのモデルだ。こちらを選択すると、0-100km/h加速2.5秒、最高速度350km/hの性能を手に入れることができる。

高級車市場向けの4ドア・セダンとしては、驚くべき性能だ。また、急速充電に対応しているため、30分ほどで充電を完了することができる。新興企業であるルーシッドは、ハイパーカーの顧客以外にもエアを所有してもらいたいと考えており、ベースモデルは7万4000ドル(約845万円)から販売している。

ルーシッド・エア
ルーシッド・エア

アストン マーティン・ヴァルキリー – 1176ps(2021年)

V12エンジン搭載のハイパーカー、ヴァルキリーは280万ポンド(約4億3000万円)という驚くべき価格にも関わらず、150台すべて売り切るのに対して時間はかからなかった。最高出力1176psのヴァルキリーは、アストン マーティンがこれまで生産してきたクルマの中で最もパワフルかつ最速である。

アストンによると、大量のダウンフォースによって高いコーナリングスピードを実現し、現行のF1マシンと同じタイムでシルバーストンのグランプリコースを周回できるという。

アストン マーティン・ヴァルキリー
アストン マーティン・ヴァルキリー

6.5L V12ガソリンエンジンだけでも1000psの大台を達成するのに十分だが、そこに電気モーターで160psを追加したのだ。このパワートレインを作るために、アストンはV12エンジンをコスワース、電気モーターをリマックに依頼した。1030kgしかない車重のおかげで、1kgあたり1ps以上のパワーを発揮する。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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