「馬力」のトップランカー 17選 最高出力1000psオーバー! 世界最強の市販車大集合

公開 : 2022.01.01 06:05

ゼンヴォTSR-S – 1193ps(2021年)

TSR-Sは、2016年にデビューしたTS1 GTをベースに、1193psに強化されたパワートレインと、印象的な可動式エアロパーツを搭載している。ツインスーパーチャージャー付きの5.8L V8エンジンをリアアクスルの前に搭載し、0-100km/h加速2.8秒、最高速度325km/hを達成することが可能だ。

先代のTS1 GTは年間5台の生産にとどまり、当時のライバルに代わる有力な選択肢とはなり得なかったようである。しかし、ゼンヴォはTSR-Sを発表することで、ブランドの価値を高めただけでなく、価格も引き上げた。新車の場合、200万ドル(約2億2800万円)が必要となる。

ゼンヴォTSR-S
ゼンヴォTSR-S

ブガッティ・ヴェイロン・スーパースポーツ – 1200ps(2010~2011年)

今やシロンに王座を奪われているかもしれないが、ブガッティの初代ハイパーカーは今でも最も認知度が高く、スーパースポーツはその究極の姿である。1200psという出力は標準のヴェイロンより200ps多く、最高速度は431km/hに達し、0-100km/h加速は2.5秒に短縮された。

ヴェイロン・スーパースポーツは25台のみ製造され、価格は270万ドル(約3億円)。もしこの価格が高いと感じるなら、エンジンフル回転で8分以内に100Lのタンクを空にしてしまうことを考慮する必要がある。優しく走ると5km/l程度は走るので、燃費が気になるなら決して飛ばさないように。

ブガッティ・ヴェイロン・スーパースポーツ
ブガッティ・ヴェイロン・スーパースポーツ

メルセデスAMGワン – 1248ps(2022年)

F1マシンを公道で走らせるというアイデアはこれまで実現されてこなかったが、メルセデスAMGは他の誰よりも夢に近づいている。F1由来のハイブリッド・パワートレインを採用したプロジェクト・ワンは、1.6L V6ガソリンエンジンと4基の電気モーターを搭載し、最高出力1248psを発揮する。

V6ターボチャージャーは、燃料の一滴一滴を最大限に活用するために電気で駆動されている。その結果、0-100km/h加速は2.5秒を切り、350km/hに達するまで止まることはない。

メルセデスAMGワン
メルセデスAMGワン

275台の生産が決定し、価格は200万ポンド(約3億円)。F1ドライバーのルイス・ハミルトンとともに2017年のフランクフルト・モーターショーでコンセプトカーが発表されて以来、かなりの時間が経過したが、2022年にようやく顧客のもとに届けられることを期待したい。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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