「馬力」のトップランカー 17選 最高出力1000psオーバー! 世界最強の市販車大集合
公開 : 2022.01.01 06:05
SSCアルティメット・エアロXT – 1318ps(2004~2013年)
コルベットをベースとしたSSCエアロは、最高出力793psで良好なスタートを切った。そして、アルティメット・エアロが1318psで見事にゴールを決めた。ツインターボチャージャーのおかげで2倍近い馬力を発生し、最高速度は412km/hに達する。風洞実験では、良好な条件下で439km/hを達成できることがわかっている。
アルティメット・エアロXTは6.9Lのシボレー製V8エンジンを搭載し、最高速走行テスト中に時速305kmでホイールスピンが発生したと報告されている。これだけのパワーがあるにも関わらず、74万ドル(約8460万円)のXTは5台しか買い手がつかなかった。不思議だ。
NextEVニオEP9 – 1379ps(2016年)
NextEVニオEP9は、ニュルブルクリンク・ノルドシュライフェで6分45秒9のラップタイムを記録し、ランボルギーニ・アヴェンタドール LP770-4 SVJにわずか0.5秒の差をつけて迫っている。EP9は、同サーキットでこれまでで最も速いEVとなっており、直線だけでなくコーナーでも非常に速いことが証明された。
それは、NextEVの4基の電気モーターが約1メガワットのパワーを発揮しているからだ。アクティブサス・ペンションと強力なエアロパーツが搭載され、240km/hで2.5トンのダウンフォースを発生し、F1マシンに匹敵するほどのパフォーマンスを実現している。価格は120万ドル(約1億3700万円)で、これまでに6台が販売されている。
ブガッティ・シロン – 1500ps (2016年)
ブガッティが新型車を発表したとき、誰もがヴェイロンを凌駕するだろうと考えていたが、出力が300psアップで1500psになったことはやはり驚きだった。335万ドル(約3億8000万円)で得られるスピードは420km/h。ただし、標準タイヤではこれ以上対応できないため、電子制御で制限されている。現在、市販車の世界速度記録は強化型のシロンが保持し、2019年に490.4km/hを記録している。
その最高速度が注目を集める一方で、クアッドターボ8.0L W16の巨大なパワーで楽しませてくれることは他にもある。0-97km/h加速2.4秒という速さは世界一というわけではないが、420km/hのリミッターに突き当たるまで、まるで荒れ狂う牛のように休むことなく突進を続ける。シロンのパワーをまざまざと見せつける走りだ。