【詳細データテスト】ベントレー・コンチネンタルGT 高級高速クーペの傑作 本格スポーツではない

公開 : 2022.01.01 20:25

購入と維持 ★★★★★★★☆☆☆

エントリーモデルとなるV8モデルの価格は、17万ポンド(約2380万円)をわずかに切るが、オプションを加えて20万ポンド(約2800万円)以下に収まったオーナーはほとんどいないだろう。つまり、もうちょっとがんばればトップグレードのGTスピードに手が届くというわけだ。

これはなかなか競争力のあるプライスだ。そしてこうしたハイエンドのマーケットでは、多くの顧客がより多くの出費をして、よりバリューの高いものを求め、よりスペシャルなクルマを手に入れようとする。

値落ちは小さくないジャンルだが、ベントレーの残価率は英国ブランドの主なライバルより高い。フェラーリ・ローマの残価予想は、いまのところデータがないので比較できないが。
値落ちは小さくないジャンルだが、ベントレーの残価率は英国ブランドの主なライバルより高い。フェラーリローマの残価予想は、いまのところデータがないので比較できないが。

残価率は、アストンマーティンやロールス・ロイスの競合車より高いと予想されるが、どれをとっても自慢できるほどではない。もっともベントレーは常に、オーナー次第な部分はあるものの、決して少ないコストで乗れるクルマではなかった。出費がかさむのは覚悟しなくてはならない。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    役職:ロードテスト編集者
    AUTOCARの主任レビュアー。クルマを厳密かつ客観的に計測し、評価し、その詳細データを収集するテストチームの責任者でもある。クルマを完全に理解してこそ、批判する権利を得られると考えている。これまで運転した中で最高のクルマは、アリエル・アトム4。聞かれるたびに答えは変わるが、今のところは一番楽しかった。
  • 執筆

    イリヤ・バプラート

    Illya Verpraet

    役職:ロードテスター
    ベルギー出身。AUTOCARのロードテスターとして、小型車からスーパーカーまであらゆるクルマを運転し、レビューや比較テストを執筆する。いつも巻尺を振り回し、徹底的な調査を行う。クルマの真価を見極め、他人が見逃すような欠点を見つけることも得意だ。自動車業界関連の出版物の編集経験を経て、2021年に AUTOCAR に移籍。これまで運転した中で最高のクルマは、つい最近までトヨタGR86だったが、今はE28世代のBMW M5に惚れている。
  • 翻訳

    関耕一郎

    Kouichiro Seki

    1975年生まれ。20世紀末から自動車誌編集に携わり「AUTOCAR JAPAN」にも参加。その後はスポーツ/サブカルチャー/グルメ/美容など節操なく執筆や編集を経験するも結局は自動車ライターに落ち着く。目下の悩みは、折り込みチラシやファミレスのメニューにも無意識で誤植を探してしまう職業病。至福の空間は、いいクルマの運転席と台所と釣り場。

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