見た目に騙されてはいけないクルマ 35選 前編 羊の皮を被った狼たち
公開 : 2021.12.31 18:05
スバル・レガシィ3.0R スペックB(2004年)
スバルには、物理法則を無視するモデルの膨大なバックカタログがある。レガシィ3.0RスペックBは、通常のAT車である3.0Rよりパワーに劣るが、マニュアル・トランスミッションと加速性を高めるためのレシオを持ち、0-97km/h加速をわずか6.5秒で駆け抜けることができる。
フォルクスワーゲン・フェートン W12(2004年)
フェートンは、4気筒のディーゼルエンジンを搭載したパサートと同じように無難な外観をしている。しかし、パサートに搭載されるエンジンは、最大でもわずか6気筒(一部のW8を除く)だが、フェートンには最高出力450psの巨大な6.0L 12気筒エンジンが用意されていた。
経済性を重視するならば、76kg-mという驚異的なトルクを発揮する5.0L V10ディーゼルを選択することも可能だ。
アウディS6 V10(2006年)
アウディのRSモデルは恐ろしいほど速いのだが、その分、見た目も派手に仕上がっている。しかし、Sモデルは違う。
S6と標準のA6を見分けるポイントは、4本出しのエグゾーストパイプと控えめなバッジくらい。441psのV10がフロントに搭載されているとは思えないほど控えめだ。価格は、まぁ、お高いのだが……。
ボルボS80 V8(2006年)
S80ほど無難に見える高級車もあまりないだろう。この大型セダンのほとんどは2.0Lディーゼルエンジンを搭載しているが、シルキーでスムーズな314psのヤマハ製V8(4輪駆動)も用意されていた。
しかし、見た目は「V8」のバッジが貼られただけで、シンプルな標準モデルと何ら変わりはない。このクルマもまた、少数しか道路を走っていないユニコーンのようなスリーパーだ。
フォルクスワーゲン・パサートR36(2008年)
W8エンジン搭載のパサートB5.5はすでに紹介したが、商業的にはまったく成功しなかった。にもかかわらず、パサートB6をベースとしたR36という後継モデルがあったことを覚えている人は少ないのではないだろうか。
300psの3.6L VR6エンジンを搭載したR36は、0-100km/h加速がわずか5.6秒と、W8より1秒近くも速い。そして、標準のパサートとの外観上の違いはわずかである。