見た目に騙されてはいけないクルマ 35選 後編 羊の皮を被った狼たち
公開 : 2021.12.31 18:25 更新 : 2021.12.31 23:50
見た目で判断できないのは、人もクルマも同じ。おとなしそうに見えても、怒らせると怖いクルマを紹介します。
もくじ
ーブラバスEV12(2009年)
ーインフィニティQ50ハイブリッド(2013年)
ーテスラ・モデルS P100D(2016年)
ーBMW M550d(2017年)
ーオールズモビル88(1949年)
ークライスラーC-300(1955年)
ーVolksVair(1960年代)
ーポンティアック・テンペスト・ルマンGTO(1964年)
ーシェルビーGLHS(1986年)
ーダッジ・キャラバン・ターボ(1989年)
ーフォード・トーラスSHO(1989年)
ーGMCサイクロン(1991年)
ー日産セントラSE-R(1991年)
ープリムス・サンダンス・ダスター(1992年)
ーシボレー・インパラSS(1994年)
ービュイック・リーガルGS(1997年)
ーマーキュリー・マローダー(2003年)
ージープ・グランドチェロキー・トラックホーク(2018年)
ブラバスEV12(2009年)
改造車というものをどこまで含めて紹介するか、線引きに迷うところだ。しかし、平凡なセダンに最高370km/hまで加速する6.2LツインターボV12エンジン(811ps)を搭載したEV12については、例外を認めざるを得ない。
これはフェラーリ、ランボルギーニ、ポルシェ、マクラーレン、アストン マーティンのどの市販車よりも速く、しかも非常識なスピードで家族とその荷物を快適に運ぶことができる。
インフィニティQ50ハイブリッド(2013年)
見た目はシャープでも、結局のところ、インフィニティQ50はほとんど目立たない存在だった。306psの3.5L V6を搭載し、電気モーターと組み合わせて合計364psを発揮するハイブリッドモデルは、まさに羊の皮を被った狼。
5.1秒で0-100km/h加速を達成できたのだから、もっと注目されてもいいはずだ。
テスラ・モデルS P100D(2016年)
テスラの先進的なデザインのおかげで、モデルSはハイテクで魅力的に見えるが、正直に言うと、0-100km/h加速を最短2.3秒で走り抜けるクルマには見えない。これはフェラーリ488 GTBやランボルギーニ・ウラカン・ペルフォルマンテよりも速いのだ。
BMW M550d(2017年)
バッジ以外でM550dを見分ける唯一の手がかりは19インチのアルミだ。まさしくステルスマシンである。フロントには、クワッドターボ3.0L直6ディーゼルエンジン(最高出力400ps、最大トルク77kg-m)を搭載し、0-100km/h加速をわずか4.4秒(前世代のM5と同じタイム)で達成する能力を備えている。
オールズモビル88(1949年)
米国のマッスルカーの多くは1960年代に作られたが、オールズモビルは1949年に88を発表し、小さなクルマに大きなエンジンを載せるという大胆な実験を行った。98用に設計した137psのロケットV8を、小型で軽量な76のボディに搭載したのである。
0-97km/h加速12.2秒というタイムは、今となっては遅く聞こえるが、当時は非常に印象的なものだった。性能は高く評価され、オールズモビルは新型車の宣伝のため、ストックカーレースで記録を打ち立て始めた。1949年にはNASCARのグランドナショナルレースで5勝を挙げている。
2ドア・クーペを含む6種類のボディスタイルが用意され、いずれも警官の目を潜り抜けるような大人しいデザインだった。