トヨタ・ハイエース 新型(300系)はどう進化 200系と併売/気になる電動化は?

公開 : 2022.01.05 05:45

「新型登場か」というニュースが流れ始めて久しいトヨタ・ハイエース。今年こそ登場?新型を予想します。

果たして登場はいつ?

300系ハイエース日本仕様はいったい、いつになったら登場するのか?

自動車メディア各社は2019年頃から「300系は来年出る!」といったスクープ記事を連発してきたが、これまでは不発に終わっている。

トヨタ・ハイエース(200系)
トヨタ・ハイエース(200系)    トヨタ

本当に、いつ登場するのか? 登場する場合は、どんな仕様になるのだろうか?

現行モデルの200系が登場したのは、今(2021年)から17年前の2004年である。

1967年登場の初代から数えて5代目となる。

周知のとおり、6代目の300系と表現されることが多い新型車が、タイやフィリピンなど東南アジアで2019年半ばから「グランディア」として発売されている。日本での「グランエース」である。

グランエースを日本で見ると、全長5300mm×全幅1970mm×全高1990mm、ホイールベース3210mmのボディはかなり大きいという印象だ。

超ワイドなリアビューが特長的なスタイリングで、これを日本人の常識として、300系ハイエースと呼ぶのはかなり無理があるように思える。

ハイエースというより、アルファード系の高級トランスポーターという印象だからだ。

とはいえ、ハイエースに近い車高で、キャプオーバーでなくなる場合のシートポジションや乗り心地などについては、グランエースは300系ハイエース日本仕様の参考になる点は少なくない。

キャブオーバーでなくなる?

筆者も200系ハイエースユーザーのひとりだ。

いわゆるライトキャンパー仕様で、車内後部がベッドや対面シートになりシンクもある。また、走行中充電可能なサブバッテリーを搭載している。駆動系はディーゼルの2WDだ。

トヨタ・グランエースに次期300系のヒントがあると筆者はいう。
トヨタ・グランエースに次期300系のヒントがあると筆者はいう。

そうした200系の体験も踏まえつつ、300系ハイエース日本仕様への進化を予測してみたい。

自動車メディア各社の指摘のように、これからフルモデルするとなると、衝突安全性能の面から300系ハイエース日本仕様は、ハイエース伝統のキャブオーバーではなくなる可能性が高いだろう。

多くの人は、ハイエースを街中で数多く見かけても、実際に運転席に座ってみる機会は少ないと思う。

例えば、近年全国各地で開催されているキャンピングカー展示販売会では、ハイエースのキャブコン(キャブコンバージョン)に興味を示す女性も多くいるが、まず驚いているのが地上からの運転席の高さだ。

Aピラーにある手すりを持って、一気にカラダ全体を引き上げる動作に戸惑う人が多い。

そして運転席について、フロントノーズがほとんどないことに驚き、また後ろを振り返って車体後部までの奥行きの広さに驚く。

そして「これ、わたし運転できるかしら?」という声が出る。

まあ、そんな人でもキャブオーバーの運転感には徐々に慣れていくものだ。そんなキャブオーバーが……。

記事に関わった人々

  • 執筆

    桃田健史

    Kenji Momota

    過去40数年間の飛行機移動距離はざっと世界150周。量産車の企画/開発/実験/マーケティングなど様々な実務を経験。モータースポーツ領域でもアメリカを拠点に長年活動。昔は愛車のフルサイズピックトラックで1日1600㎞移動は当たり前だったが最近は長距離だと腰が痛く……。将来は80年代に取得した双発飛行機免許使って「空飛ぶクルマ」で移動?
  • 編集

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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