春まで待てない! ホンダ新型ステップワゴン 4つの見所 わくゲー廃止/新スライド機構シート
公開 : 2022.01.07 12:00 更新 : 2022.01.07 12:23
新型ステップワゴン(フルモデルチェンジ)の実車を撮影。エアー、スパーダの内装/デザインを写真で紹介します。2列目キャプテンシートは新スライド機構に。
今春発売 わくわくゲートはなし
ホンダが、6代目にフルモデルチェンジした「ステップワゴン」の内外装を発表した。
公開されたのは、デザイン、内装、パッケージングのみ。ボディサイズ、エンジンなどのスペックや、車両価格は明らかにされていない。
現行型ステップワゴンのセールスポイントであった、リアの「わくわくゲート」が採用されなかったのは、大きなニュースだ。
新型の開発陣によると、使いやすさの訴求がうまくできず当初考えていたような使い方が定着しなかったこと、また重量増・コスト高にもなることなどから、今回は採用を見合わせたという。
新型ステップワゴンの正式発表・発売は、部品供給の問題などもあり、2022年春の予定とアナウンスされた(4月ごろと噂されている)。
では、なぜ3か月も前にデザインだけを公開したのだろうか?
いちばん大きな理由は、最大のライバルであるトヨタのノア/ヴォクシーのフルモデルチェンジが間もなく発表されること。既存のステップワゴン・ユーザーやミニバンを検討している人への「新型をもうすぐ出しますので、待って!」というメッセージにほかならない。
新型は、現行型の標準モデルに代わる「ステップワゴン・エアー」と、これまで同様にカスタム系の「ステップワゴン・スパーダ」の2タイプで展開される。
では、実車の写真とともに、新型ステップワゴンの見所を紹介していこう。
新デザイン 実はタル型のボディ
「#素敵な暮らし」というコンセプトの元に生まれた新型ステップワゴンは、「安心と自由」を感じさせるスタイリングとした。
ミニバンらしい、かたまり感のあるフォルムは、初代や2代目をオマージュ。
シンプルなフロントフェイスに、グリル上部の細いメッキのアクセントがクルマをワイドに見せている。精悍だが親しみある目つきのヘッドランプは、3ウェイL字型シグネチャーランプも内蔵した。
サイドビューでは、Aピラーの付け根を現行型より70mm後退させて立てることで、視界を確保してしっかりしたノーズを形成。ベルトラインを上げてボディに厚みを持たせ、力強いDピラーでフォルムをまとめた。
ボディは、真上から見るとBピラー部が、正面から見るとBピラーのドアハンドル付近がいちばん張り出していて、タル型のガッチリしたキャビンを印象づけている。
リアビューも初代・2代目同様にすっきりとし、ステップワゴンのアイデンティティである縦型テールランプに、横長のリフレクターを組み合わせて、積載量の多さも感じさせてくれる。
フルモデルチェンジされた内装についても確認しよう。