春まで待てない! ホンダ新型ステップワゴン 4つの見所 わくゲー廃止/新スライド機構シート
公開 : 2022.01.07 12:00 更新 : 2022.01.07 12:23
内装の見所 乗り物酔いも研究
新型ステップワゴンのインテリアは、小さいころからミニバンに乗って育った、ミニバンネイティブ世代に向けた「家族のための大空間」を進化。
運転のしやすさと、家族それぞれが自由に使える室内空間を目指している。
運転のしやすさという点では、車内から見ると、フロントウインドウからサイドウインドウへ、ガラスの下端が段差なく、水平につなげられたのが印象的。
シートは2列目、3列目の着座位置を高めた。いちばん高い3列目に座っても前方視界がよく、ウインドウ下端・上端のラインが水平なのでクルマの動きを掴みやすい。乗り物酔いを研究するチームと検討した成果だ。
室内は寸法以上に広く感じられ、「ホンダ史上最大の空間」と呼ばれている。
当然ながら運転席の視界も良くなり、前述のようにAピラー付け根を70mm後退させたことで、交差点などでの視界を遮りにくくしている。また、ボンネットフードを見やすくすることで車両感覚をつかみやすくした。
メーターには10.2インチのフル液晶モニターを採用。エアーではグレー(写真)とブラックの2色のインテリアカラーが設定され、シート地には汚れが目立ちにくいファブリックを採用し、ソファのようなタッチとしている。
2列目の注目は、キャプテンシートの新スライド機構だ。
前後+左右、シームレスにスライド
内装でユニークなのは、2列目シートのロングスライド/中寄せスライド機構。
2列目がキャプテンシート(ベルト内蔵)の場合、右の座席は75mm、左の座席は115mm内側にスライドできる。
前・後のスライドは、外側にシートがある状態で610mm、内側では865mmというロングスライド量を誇る。
しかも操作はシート脇のレバーで、1段引き上げれば前後にスライド、もう1段引き上げれば(左右だけでなく)前後・左右をシームレスにスライド可能。スパーダにはフルフラットになるオットマンも設定される。
これによって、2列目片側をいちばん内側・手前にセットすれば、前席のお母さんが席を離れずに、2列目の赤ちゃんの様子を見たり、あやしたりもできるわけだ。
また2列目を後ろに下げてフットスペースを広げ、旅客機のビジネスクラスのようにゆったりと過ごすことも可能。
3列目シートも座り心地が改善され、おとなが座っても十分なヘッド&フットスペースを確保した。内張りにはソフトパッドも採用され、USBジャックやドリンクホルダーも備わる。
またステップワゴンの伝統で3列目は床下に収納可能。シートを跳ね上げて固定する手間もなく、4人乗車(2列目ベンチシートなら5人乗車)時のラゲッジスペースは、きわめて使い勝手が高い。