トヨタ、英国の製造拠点で中古車の「リフレッシュ」開始 車両の付加価値向上

公開 : 2022.01.07 18:05

トヨタは、英国でリース契約を終えた車両を工場でリフレッシュし、長寿命化と環境負荷低減を目指します。

顧客満足と車両耐久性を重視

トヨタの英国部門は、クルマのライフサイクルを通じた付加価値向上の一環として、英国の製造拠点で顧客から回収した車両のリフレッシュを開始する。

顧客との接点を保つ期間を「少なくとも10年」に延長するため、最初の使用サイクル(1人目のユーザー)を終えた車両を工場に引き取り、「最高の水準」で整備し、セカンドユーザーにできるだけ新しい状態で提供するとのこと。

トヨタの英国工場
トヨタの英国工場

また、2回目の使用サイクルを終えた段階でも同様の作業を行い、その後はできるだけ効率的にリサイクルすることに力を注ぐとしている。

廃車プロセスの詳細はまだ明らかにされていないが、トヨタGBの社長兼マネージングディレクターであるアグスティン・マーティンは、廃棄物を減らし、新車生産時の環境負荷を低減することに重点を置くことを示唆した。

「どのようにリサイクルするか。必要不可欠で、他のサービスにも使えるかもしれない部品を、どのように再利用するか。バッテリーをどのように再生し、再利用し、リサイクルするか。工場で使用される新車の材料の一部をどう使うかが重要です」とマーティンは語る。

顧客満足と車両の耐久性を重視するトヨタの姿勢は、2022年中頃に発売予定の初の量産型BEV「bZ4X」にも及んでいる。このモデルは71.4kWhのバッテリーを搭載し、航続距離は450km、10年後も最大90%の容量を維持することが期待されている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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