新型シボレー・シルバラードEV 米国発表 2023年発売予定 大人気トラックの電動版

公開 : 2022.01.07 18:25

シボレーの人気モデル、シルバラードにEV仕様が登場。高い実用性と航続距離を備え、来年の発売を控えます。

内燃モデルとは全く異なる構成

シボレーは、大人気のピックアップトラック、シルバラードのEVバージョンを公開した。2023年の発売を目指している。一からEVとして開発され、既存の内燃エンジン搭載モデルとはほとんど関連性がない。

シルバラードEVはGMのアルティウム・プラットフォームを採用し、最大のライバルであるフォードF150ライトニングよりも約160km多い640kmの航続距離を目標としている。

シボレー・シルバラードEV
シボレー・シルバラードEV    シボレー

最大容量200kWhのバッテリーは、120Vと240Vの充電に対応するほか、公共用DC急速充電器も備えている。

2基のモーターと4輪駆動により、670ps以上の出力と107kg-m以上のトルクを発生し、0-97km/h加速のタイムを4.5秒以下にするという。

フレキシブルな車体設計

シルバラードEV RSTモデルの最大牽引力は、F150ライトニングと同じ1万ポンド(4536kg)。将来的にはシルバラードEV WTモデルで2万ポンド(9072kg)を実現するという。

荷台には、荷物の積み降ろしをサポートする6つの機能を備えた「マルチ・フレックス・テールゲート」を採用している。また、「マルチ・フレックス・ミッドゲート」により、キャブ後部にも長尺物を積み込むことができる。

シボレー・シルバラードEV
シボレー・シルバラードEV    シボレー

ミッドゲートとテールゲートを閉じた状態では、長さ1.8mまでのものを載せることができる。車体前部のボンネットには、大きなトランクがある。

ライバルより有利な価格設定?

シルバラードEVは4輪操舵とパーキング・アシスト機能を搭載し、狭い場所での取り回しを向上。米国とカナダの計32万km以上に及ぶ対応道路でのハンズフリー走行を可能にするスーパークルーズ・システムも備える。

また、アダプティブ・エアサスペンションを採用しており、自動調整によりスムーズな乗り心地を実現するとともに、手動で車高を調整することも可能だ。

シボレー・シルバラードEV
シボレー・シルバラードEV    シボレー

ダッシュボードには、17インチのインフォテインメント・タッチスクリーンとグーグル系のコネクティビティを搭載している。

シルバラードEVの価格は3万9900ドル(約460万円)からとなる見込み。これは、フォードF150ライトニングと同等の設定だ。ただし、F150ライトニングの最大航続距離である480kmを手に入れるには、7万4169ドル(約860万円)を用意して上位モデルのXLTを選ぶ必要がある。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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