フォルクスワーゲン・パサート 欧州でセダン生産終了 理由はワゴン人気とアルテオンの存在

公開 : 2022.01.09 18:05

フォルクスワーゲンが販売する上級セダン、パサートの生産が欧州で終了していることが明らかになりました。

7年の販売に幕

フォルクスワーゲンは、欧州地域におけるパサート・セダンの生産を終了した。ワゴンのパサート・ヴァリアントの販売好調と、ファストバックのアルテオンの存在が理由だ。

現在、欧州では受注を停止しており、同社の広報担当者は、クリスマス直前に生産が終了したことを明らかにした。

フォルクスワーゲン・パサート
フォルクスワーゲン・パサート

B8世代のパサートは2014年から販売されており、2023年までフルモデルチェンジの予定はない。9代目は、MQBプラットフォームの最新版をベースに、より実用性を重視したモデルとして登場する見込みである。

しかし、現行モデルの引退を数か月後に控えたこのタイミングで、フォルクスワーゲンはヴァリアントのみを残して、ラインナップを合理化する決断を下した。

AUTOCARが入手したデータによると、少なくとも2019年にフェイスリフトされて以来、約2:1の割合でヴァリアントがセダンの販売台数を上回っている。

パサートと同レベルの室内空間とパワートレインを備えているアルテオンの存在も、セダンの早期引退の要因の1つである。

ヴァリアントの生産終了時期は未定だが、セダンの引退のニュースは、実質的にパサートと同等のEVとなる新型車「エアロB」の開発が進んでいることを意味している。

フォルクスワーゲンID.3ID.4と同じMEBプラットフォームを使用するこの新型車は、駆動方式やバッテリーサイズ、そしてセダンのワゴンの両ボディスタイルが選択できるようになる見込みだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    平成4年生まれ愛知在住。幼少期から乗り物好き。住宅営業や記事編集者といった職を経て、フリーランスとして自動車メディアで記事を書くことに。「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。

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