12月の新車販売ランキング 生産調整・工場閉鎖の影響は? 2021年通年は、ヤリスが王座に
公開 : 2022.01.12 05:45
12月の軽 生産調整で波乱
軽の首位に立ったのは前年同月比0.1%増の1万3439台を販売したホンダNボックスで、2か月連続でのトップに輝く。
続く第2位には、昨年9月に仕様変更を図って同11.2%増(1万650台)を達成したダイハツ・タントが前月と同位で位置。
そして第3位には、キャンバスモデルの受注が好調なダイハツ・ムーヴが、同3.2%増(9009台)を記録して入った。
また、第4位には昨年9月に追加設定した新バージョンのスマイルが高い人気を維持するスズキ・ワゴンRが同45.4%増(7027台)を成し遂げてランクインする。
一方、生産調整の影響が大きかったスズキ・スペーシアは同46.7%減の5727台。エアバッグ性能の不具合により生産および出荷を停止している日産ルークスは同96.6%減の269台。
同じくエアバッグ性能の不具合により生産および出荷を停止しているeKスペース/eKクロススペースを含む三菱eKは、同49.5%減の1182台と、大きく数字を落とした。
2021年12月 軽四輪車 通称名別 新車販売速報
1位 ホンダNボックス(1万3439台)
2位 ダイハツ・タント(1万650台)
3位 ダイハツ・ムーヴ(9009台)
4位 スズキ・ワゴンR(7027台)
5位 スズキ・スペーシア(5727台)
6位 ダイハツ・ミラ(5380台)
7位 スズキ・ハスラー(5253台)
8位 ダイハツ・タフト(5210台)
9位 スズキ・ジムニー(4478台)
10位 スズキ・アルト(4038台)
軽の注目モデルの動向に触れていこう。
12月の登録・軽 合計1位はヤリス
昨年10月に一部仕様変更を行ったスズキ・ジムニーは、前年同月比17.8%増(4478台)を記録。
本年3月での生産終了前に、「α」と「β」の2タイプの追加生産を実施するホンダS660は、同61.1%増の364台を販売する。
また、昨年4月に一部改良を図ったダイハツ・コペンは、同65.6%増の414台を達成。
さらに、昨年12月より全ての法人ユーザーや自治体、さらに個人ユーザーも対象にして販売を開始したトヨタC+podは、前月より12台多い79台の登録を成し遂げた。
なお、登録車と軽自動車を合わせた12月の車名別ランキングのトップ5は、唯一1万5000台超を成し遂げたトヨタ・ヤリスが2か月ぶりの首位に立ち、前月トップのホンダNボックスは第2位にダウン。
以後はトヨタ・カローラ、ダイハツ・タント、トヨタ・ルーミーの順で続き、2か月連続で登録車がトップ5のうちの3モデルを占めた。
2021年の1位は、ヤリス・シリーズ
一方、2021年の車名別ランキングは、前年比40.3%増の21万2927台を達成したトヨタ・ヤリスが初の首位。
また登録車としては5年ぶりの首位(前回は2016年度のトヨタ・プリウス)を獲得。
4年連続でトップに君臨していたホンダNボックスは、同3.6%減の18万8940台で第2位に陥落する。
以降はトヨタ・ルーミー、スズキ・スペーシア、ダイハツ・タント、トヨタ・カローラの順位となった。