アウディA6 詳細データテスト 快適志向 パフォーマンスやハンドリングは無難 静粛性はかなり優秀

公開 : 2022.01.15 20:25  更新 : 2022.02.01 23:56

スペック

レイアウト

プラットフォームはフォルクスワーゲングループのMLBエヴォ。4気筒エンジンと7速DCTを縦置きし、その間に駆動用モーターを挟み込んでいる。多板クラッチのクワトロ・ウルトラ4WDシステムは、後輪の駆動を止めて燃費を稼ぐこともできる。

サスペンションは、前後ともマルチリンク。駆動用バッテリーは、キャビンではなく荷室の床下に配置される。前後重量配分は51:49だった。

エンジン

エンジン縦置きクワトロながら、センターデフを排したウルトラテクノロジー方式を採用。湿式多板クラッチによりトランスミッションとプロペラシャフトを切り離せるので、損失を抑えられる。
エンジン縦置きクワトロながら、センターデフを排したウルトラテクノロジー方式を採用。湿式多板クラッチによりトランスミッションとプロペラシャフトを切り離せるので、損失を抑えられる。

駆動方式:フロント縦置き四輪駆動
形式:直列4気筒1984ccターボチャージャー、ガソリン
ブロック・ヘッド:アルミニウム
ボア×ストローク:φ83.0×92.3mm
圧縮比:9.6:1
バルブ配置:4バルブDOHC
最高出力:251ps/-rpm
最大トルク:37.7kg-m/-rpm
エンジン許容回転数:6700rpm
ハイブリッドアシスト:ギアボックス内蔵同期モーター
モーター最高出力:143ps
モーター最大トルク:35.7kg-m
システム総合出力:299ps/5000~6000rpm
システム総合トルク:45.9kg-m/1600~4500rpm
馬力荷重比:149ps/t
トルク荷重比:22.8kg-m/t
エンジン比出力:127ps/L

ボディ/シャシー

全長:4939mm
ホイールベース:2924mm
オーバーハング(前):920mm
オーバーハング(後):1095mm

全幅(ミラー含む):2110mm
全幅(両ドア開き):3740mm

全高:1459mm
全高:(テールゲート開き):1790mm

足元長さ(前席):最大1100mm
足元長さ(後席):765mm
座面~天井(前席):最大1040mm
座面~天井(後席):950mm

積載容量:360L

構造:スティール/アルミモノコック
車両重量:2010kg(公称値)/2077kg(実測値)
抗力係数:0.26
ホイール前・後:8.5Jx19
タイヤ前・後:245/45 R19 YXL
コンチネンタル・プレミアムコンタクト6
スペアタイヤ:なし(パンク修理キット)

変速機

形式:7速DCT
ギア比/1000rpm時車速〈km/h〉
1速:3.19/9.5 
2速:2.19/13.7 
3速:1.52/19.8 
4速:1.06/28.3 
5速:0.74/40.6 
6速:0.56/53.6  
7速:0.43/69.8    
最終減速比:4.41:1

燃料消費率

AUTOCAR実測値:消費率
総平均:17.5km/L
ツーリング:16.1km/L
動力性能計測時:7.7km/L
EV航続距離:54.7km

メーカー公表値:消費率
低速(市街地):-km/L
中速(郊外):-km/L
高速(高速道路):-km/L
超高速:-km/L
混合:83.3km/L
EV航続距離:62.8~72.4km

燃料タンク容量:52L
駆動用バッテリー:17.9/14.4kWh(総量/実用量)
現実的な航続距離:約938km
CO2排出量:28g/km

サスペンション

前:マルチリンク/コイルスプリング、スタビライザー
後:マルチリンク/コイルスプリング、スタビライザー

ステアリング

形式:電動、ラック&ピニオ
ロック・トゥ・ロック:2.25回転
最小回転直径:12.1m

ブレーキ

前:375mm通気冷却式ディスク
後:350mm通気冷却式ディスク
制御装置:ABS、ブレーキアシスト、EBD
ハンドブレーキ:電動、センターコンソールにスイッチ配置

静粛性

アイドリング:40dBA
全開時(4速):73dBA
48km/h走行時:57dBA
80km/h走行時:61dBA
113km/h走行時:65dBA

安全装備

ABS/ESC/EBD/HBA/アウディプリセンス
Euro N CAP:5つ星(2018年、40 TDI)
乗員保護性能:成人93%/子供85%
交通弱者保護性能:81%
安全補助装置性能:76%

発進加速

テスト条件:湿潤路面/気温14℃
0-30マイル/時(48km/h):2.2秒
0-40(64):3.1秒
0-50(80):4.3秒
0-60(97):5.7秒
0-70(113):7.3秒
0-80(129):9.3秒
0-90(145):11.5秒
0-100(161):14.0秒
0-110(177):17.2秒
0-402m発進加速:14.2秒(到達速度:161.7km/h)
0-1000m発進加速:25.8秒(到達速度:208.9km/h)

ライバルの発進加速

ライバルの発進加速
ボルボV90 T6リチャージRデザインAWD(2020年)
テスト条件:乾燥路面/気温21℃
0-30マイル/時(48km/h):2.2秒
0-40(64):3.1秒
0-50(80):4.1秒
0-60(97):5.6秒
0-70(113):7.1秒
0-80(129):9.0秒
0-90(145):11.7秒
0-100(161):14.9秒
0-110(177):19.1秒
0-402m発進加速:14.3秒(到達速度:157.7km/h)
0-1000m発進加速:26.5秒(到達速度:183.5km/h)

中間加速

20-40mph(32-64km/h):2.0秒(2速)

30-50(48-80):2.1秒(2速)/2.7秒(3速)/4.0秒(4速)

40-60(64-97):2.8秒(3速)/3.9秒(4速)/5.8秒(5速)

50-70(80-113):3.1秒(3速)/3.9秒(4速)/5.8秒(5速)/7.9秒(6速)/11.0秒(7速)

60-80(97-129):3.7秒(3速)/4.1秒(4速)/6.0秒(5速)/8.4秒(6速)/11.4秒(7速)

70-90(113-145):4.4秒(4速)/6.3秒(5速)/8.8秒(6速)/12.3秒(7速)

80-100(129-161):5.0秒(4速)/6.5秒(5速)/9.3秒(6速)/13.5秒(7速)

90-110(145-177):5.9秒(4速)/6.9秒(5速)/10.1秒(6速)

100-120(145-177):8.5秒(5速)

制動距離

テスト条件:湿潤路面/気温14℃
30-0マイル/時(48km/h):11.1m
50-0マイル/時(64km/h):29.4m
70-0マイル/時(80km/h):55.8m
60-0マイル/時(97km/h)制動時間:3.36秒

ライバルの制動距離

ボルボV90 T6リチャージRデザインAWD(2020年)
テスト条件:乾燥路面/気温21℃
30-0マイル/時(48km/h):8.7m
50-0マイル/時(64km/h):23.7m
70-0マイル/時(80km/h):45.7m

各ギアの最高速

1速:62.8km/h(6700rpm)
2速:91.7km/h(6700rpm)
3速:132.0km/h(6700rpm)
4速:189.9km/h(6700rpm)
5速:249.4km/h(6144rpm)
6速:249.4km/h(4650rpm)
7速(公称値):250.0km/h(3570rpm)

7速・70/80マイル/時(113km/h/129km/h):1612rpm/1843rpm

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    英国編集部ロードテスト・エディター
  • 執筆

    イリヤ・バプラート

    Illya Verpraet

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    関耕一郎

    Kouichiro Seki

    1975年生まれ。20世紀末から自動車誌編集に携わり「AUTOCAR JAPAN」にも参加。その後はスポーツ/サブカルチャー/グルメ/美容など節操なく執筆や編集を経験するも結局は自動車ライターに落ち着く。目下の悩みは、折り込みチラシやファミレスのメニューにも無意識で誤植を探してしまう職業病。至福の空間は、いいクルマの運転席と台所と釣り場。

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