次期BMW M2 年内に完成か 3.0L直6、FRクーペの「純粋なドライバーズカー」
公開 : 2022.01.15 18:05 更新 : 2022.01.15 18:24
開発中の次期BMW M2は、高次元の性能を実現すべく、新エンジンの採用と構造の刷新を行っています。
純粋なドライバーズカー
関係者によると、第2世代のBMW M2は、現行モデルよりもさらに高い性能と多用途性を備えているとのこと。欧州では2022年末にもショールームに登場するようだ。
M部門の最小モデルであるM2は、3代目2シリーズ・クーペをベースに、縦置きエンジンの改良、新しい8速ATの採用、プラットフォーム刷新、ボディ構造の大幅な高剛性化、高度な電子アーキテクチャーの採用など、総合的に再設計される。
これらの変更を受け、G87世代となる新型M2は、現在公道でのテスト走行を行っている。現行モデルよりも他のMモデルとの結びつきが強くなっており、M部門の関係者によると、主要コンポーネントの共有によって優れたダイナミック性能を維持しながら、さらにステップアップしたパフォーマンスを提供することが可能になるという。
情報筋はAUTOCARに対し、次のように語った。
「よりパワフルで、より大きなトルクを持ち、よりシャープになりました。純粋なドライバーズカーであることに変わりはありませんが、今までよりも特性の幅が広がり、快適性とスポーツ性を両立しています」
新型直列6気筒エンジン「S58」搭載
進化の中心となるのは、BMW MのS58エンジンの登場だ。この3.0L 6気筒ツインターボエンジンは、X3 MとX4 M、最近では新型M3とM4にも搭載されている。2009年に導入されたN55と、強化版のS55に代わるユニットだ。
S58エンジンの主な特徴は、新設計のクランクケース、ロングストローク化、シリンダーヘッドの改良、高効率なインダクションシステムの採用など。旧型のS55と同様に、ガソリン・パティキュレート・フィルターも装備されている。
M2の標準モデルは最高出力415ps、現在のM2コンペティションの後継モデルは最高出力436psに設定される見込み。このパワーアップには、適度なトルクアップが伴うとされている。BMW Mの関係者がAUTOCARに明らかにしたところによると、新型M2のトルクは59kg-mにも達する可能性があり、これは既存のM2コンペティションやM2 CSよりも3kg-m高い値である。
駆動系には、現行モデルと同様に、6速MTと電子制御式アクティブMディファレンシャルが搭載される予定。また、現在のDCTに代わる8速トルクコンバータATも用意される。標準モデル、コンペティションモデルともに後輪駆動となる。M3、M4には4輪駆動が設定されているが、M2には「xドライブ」導入は予定されていない。