世界最大の自動車工場 32選 前編 次々とクルマが作られていく超巨大ファクトリー
公開 : 2022.01.22 18:05
日産:英タインアンドウィア州サンダーランド – 34万6535台
日産は1984年にサンダーランド工場を設立。2019年にはSUVのキャシュカイとジュークを中心に、EVのリーフなど34万6535台を生産した。約7000人が働いており、敷地内は車体組立、塗装、最終組立の3つのエリアに大きく分かれている。
サンダーランド工場で働く生産ライン作業員は、全員が3種類の仕事の訓練を受けている。これにより日常的に仕事を変えることができ、退屈の軽減やスタッフの欠勤にも対応している。
キア:スロバキア・ジリナ – 35万0000台
1984年に設立されたスロバキアのジリナ工場は、キアにとって欧州で最初の製造拠点であった。現在では全世界の従業員の8%となる3800人が働いている。長さ8kmの生産ラインがあり、530台のロボットによって年間35万台の自動車が生産されている。
ジリナ工場で生産されたモデルは76か国で販売され、キアの1年間の欧州販売台数の半分を占めている。
キア:米ジョージア州 – 36万台
ジョージア州で唯一の自動車生産工場が、キアの工場だ。敷地面積はおよそ890万平米で、18億ドル(約2000億円)をかけて作られた。敷地内では2700人が働いており、3交代制で24時間稼動している。
同工場で製造されている主なオデルは、テルライド、ソレント、K5など。ここからカナダ、メキシコ、中東に輸出されるほか、国内市場向けにも販売されている。
トヨタ:英ダービーシャー州 – 36万台
英国のダービーシャー州バーナストンにあるトヨタの工場では3800人の従業員が働いており、1992年末から自動車を生産している。最初に作られたのはカリーナEで、現在はカローラとOEM供給のスズキ・スウェイスを生産している。
フル稼働の場合、年間36万台の生産が可能だが、ここ数年間はそれ以下の生産量にとどまっている。2020年6月に累計生産450万台を達成した。
フォード:米イリノイ州シカゴ – 38万2000台
45万7000平米の敷地を持つフォードのシカゴ工場では、エクスプローラー、リンカーン・アビエーター、そしてパトカーのポリス・インターセプター・ユーティリティが生産されている。エクスプローラーの需要の高まりから、フォードは同工場の従業員を増員し、現在では約5700人の従業員を擁している。
工場は1924年に設立され、最も長い歴史を持つ工場の1つだ。現在では、3Dプリンターを使って生産スピードを高めている。