世界最大の自動車工場 32選 後編 次々とクルマが作られていく超巨大ファクトリー
公開 : 2022.01.22 18:25
年間生産台数が世界で最も多い自動車工場を紹介。広大な敷地で数千人規模の従業員が働く産業の要です。
もくじ
ーSAIC-GM-ウーリン: 中国重慶市 - 40万台
ーステランティス:スペイン・ガリシア州ビーゴ - 40万台
ーBMW:米サウスカロライナ州スパルタンバーグ - 41万1000台
ーマツダ:山口県防府市 - 41万6000台
ーテスラ:米カリフォルニア州フリーモント市 - 49万台
ーセアト:スペイン・カタルーニャ州マルトレル市 - 50万台
ーフォード:米ミズーリ州カンザスシティ - 50万365台
ートヨタ:米ケンタッキー州 - 55万人
ーキア:韓国京畿道華城市 - 56万3000台
ーマツダ:広島県 - 56万9000台
ーキア:韓国光州広域市 - 62万台
ー日産:米テネシー州スマーナ工場 - 64万台
ールノー:ロシア・サマラ州トリアッチ - 65万台
ーフォルクスワーゲン:ドイツ・ニーダーザクセン州ヴォルフスブルク - 81万5000台
ーキア:中国江蘇省塩城市 - 89万台
ーヒュンダイ:韓国蔚山広域市 - 153万台
SAIC-GM-ウーリン: 中国重慶市 – 40万台
重慶工場は、SAIC(上海汽車)、GM、ウーリン(五菱)の3社が共同で開発した3番目の工場である。当初から年間40万台の生産という野心的な目標をもって設計され、これにより合弁会社の中国国内での総生産台数は年間200万台となる。
重慶工場は15か月かけて建設された。SAICが50.1%、GMが44%、ウーリンが5.9%を出資している。
ステランティス:スペイン・ガリシア州ビーゴ – 40万台
ビーゴ工場は1958年、スペインと北アフリカ市場向けにシトロエン2CVバンを生産したのが始まりだ。1970年代、プジョーがシトロエンの株式を取得すると、この工場はプジョー504の生産を開始。2014年から2018年にかけて、工場は抜本的に改装された。
スペインの港町に位置するビーゴ工場では、操業開始以来1500万台以上が出荷され、現在6500人の従業員が働いている。
BMW:米サウスカロライナ州スパルタンバーグ – 41万1000台
BMWは、米サウスカロライナ州のスパルタンバーグ工場で、SUVモデルの大半(X3、X4、X5、X6、X7)を生産している。そのうち、X3とX5が年間生産台数の約4分の3を占めている。
1994年の操業開始以来、BMWはこの工場で480万台以上を生産してきた。従業員数は1万1000人以上で、作られた製品は125か国に輸出されている。
マツダ:山口県防府市 – 41万6000台
マツダの防府工場は、瀬戸内海に面する山口県の中南部に位置し、年間41万6000台を生産することができる。CX-5やマツダ6を中心に、CX-3、マツダ2も生産している。
防府工場は、多くの自動車工場のようにベルトコンベアを使っていない。このため、作業員は車両の周囲に容易に立ち入ることができ、生産ラインを組み替えて別のモデルを作ることも簡単だ。
テスラ:米カリフォルニア州フリーモント市 – 49万台
テスラのフリーモント工場では1万人以上が働いており、年間最大49万台の自動車を生産する能力を持っている。敷地全体は150万平米の広さで、2012年6月に最初のモデルSが出荷された。フリーモント工場の特徴は、天窓から自然光が入ること、フードトラックが従業員の食事をサポートすることだ。
テスラは2010年にトヨタからこの工場を買い取った。それ以前は、トヨタとGMが合弁で設立したNUMMI(ニュー・ユナイテッド・モーター・マニュファクチャリング)社が運営し、さらにそれ以前の1962年から1982年まではGMが運営していた。