世界最大の自動車工場 32選 後編 次々とクルマが作られていく超巨大ファクトリー
公開 : 2022.01.22 18:25
キア:韓国光州広域市 – 62万台
キアのオートランド光州(クァンジュ)工場は、カレンス、ソウル、スポーテージの生産拠点であり、世界最大級の自動車工場であることは驚くに値しない。フル稼働の場合、年間62万台を生産することができ、これは51秒に1台の割合で出荷することに相当する。
エンジンブロックを造り、ボディをプレスし、すべてのパーツを組み合わせてクルマを造るという、あらゆる工程が光州で行われているのだ。
日産:米テネシー州スマーナ工場 – 64万台
テネシー州スマーナの工場では、年間64万台の日産車を生産しており、米国でも最大規模を誇っている。約360万平米の敷地内では、6700人の従業員が働いている。1983年にダットサンのピックアップトラックの製造からスタートして以来、工場は稼働を続け、現在はEVのリーフも生産している。
ルノー:ロシア・サマラ州トリアッチ – 65万台
モスクワから東へ1000km、ヴォルガ川沿いにトリアッチ工場はある。1966年に建設され、年間65万台の自動車を生産している。従業員は3万5千人で、ルノー・グループに属するアフトワズが運営している。
この工場で生産されるモデルには、ラーダ・グランタやルノー・ローガンなどがある。ダットサンブランドのモデルも生産している。
フォルクスワーゲン:ドイツ・ニーダーザクセン州ヴォルフスブルク – 81万5000台
フォルクスワーゲンのヴォルフスブルク工場の規模を図る尺度として、延べ58kmを超える線路と、広大な敷地内で部品を移動させる6台の機関車の存在を挙げるとわかりやすいだろう。工場全体ではモナコ公国よりも大きく、6万人の従業員が働いている。
フォルクスワーゲン・ゴルフのほか、ティグアンとトゥーラン、そしてセアト・タラッコを生産している。1938年に設立されたこの工場は、戦後の1955年に100万台目の自動車を出荷した。
キア:中国江蘇省塩城市 – 89万台
キアと東風汽車、悦達の合弁工場。年間89万台を生産し、世界最大級の自動車生産拠点となっており、敷地面積は330万平米に及ぶ。
この工場は2002年に設立され、現在は中国市場向けにスポーテージ、リオ、KX7など、キアブランドのさまざまなモデルを生産している。キアと東風は現在、中国のこの地域に3つの工場を持っている。
ヒュンダイ:韓国蔚山広域市 – 153万台
韓国のヒュンダイが運営する蔚山(ウルサン)工場は、ピーク時で153万台を生産する世界最大の自動車工場である。非常に広大で、敷地内に5つの工場があり、エンジンやトランスミッションを作るエリアと、ボディシェルを作るエリアが分かれている。
そのため、蔚山では14のモデルを生産することができ、10秒に1台のペースで新車が完成している。3万4千人の従業員が働いており、サンタフェ、i30、i40、コナ、アイオニック5など、ヒュンダイの人気車種の多くがここで生産されている。