アウディ、EV戦略の本命「Q4 eトロン」発表 RAV4サイズで「プレミアムEVのナンバー1を目指す」
公開 : 2022.01.17 21:25 更新 : 2022.01.17 21:50
モビリティが運ぶのは、ヒトじゃない?
深尾氏は「キーワードはボーダレス。モビリティはヒトを運ぶのではなく、新しい価値を運ぶもの。脱炭素であったりSDGsであったり。その方法論のワン・オブ・ゼムとしてEVがある」と話す。
「メーカー間の垣根、OEMとサプライヤーの間、官民の間、他業界とのボーダーが非常に薄くなってきていて、いろんな産業とともに考えて、社会全体の話をしていくことになる。物作りも重要だけれど、価値作りというものを、日本も海外も関係なく、ボーダレスにやっていくことに期待したい」
これを受けてマティアス氏は、「いずれ(車載の)OS、もしくは充電インフラ、電気自動車を、IT企業と作ったり、コラボしなければいけない時代は来るかもしれない。そこではスケールが重要になってくる」
「VWグループとしては、そのスケールメリットをいかに発揮できるか、というのが今後の戦略になる」と語った。
100年に一度の変革期を迎えていると言われる自動車業界。
クルマのことばかり追いかけていると、EVの本格普及、その是非の議論ばかりに気を取られてしまう。
“新しい価値作り”という社会のうねりは、もっと大きな規模でダイナミックに進んでいるようだ。