クルマの軽量化でCO2削減 東欧ブランド「ダチア」が目指す、低価格・低公害化の道

公開 : 2022.01.18 18:05

CEOインタビュー:成長目まぐるしいダチア

ダチアのCEO、デニス・ル・ヴォットに話を聞いた。

――ダチアは目覚ましい成長を遂げています。どこまで大きくなるのでしょうか?

「現在販売しているモデルで、500万人の見込み客がいると考えています。ジョガーや改良新型のダスターを加えれば、950万人になると考えています。さらに(新型SUVの)ビッグスターを加えると、1300万人以上になります」

――ダチアの主な顧客はどのような人たちなのでしょうか?

デニス・ル・ヴォットCEOとダチア・スプリング
デニス・ル・ヴォットCEOとダチア・スプリング

「層は非常に広いです。初期のころは、中古車ではなく当社のクルマを買いたいというお客様が多かったですね。最近では、新車購入者が非常に高い価値を求める傾向にあります。顧客ロイヤリティも高く、リピーターは他社を大きく引き離しています」

――新型ビッグスターの価格帯は、価格に敏感な顧客層も視野に入れているのですか?

「もちろんです。発売する頃には、この分野のファミリー向けSUVの平均価格はおそらく4万ユーロ(約520万円)になっているでしょうね。これは、大きくて重いクルマが、排ガス規制をクリアするために必要な技術が増えることを踏まえた予測です」

「しかし、当社のクルマは重くなく、実際には誰も使わないような技術でいっぱいになることもないので、価格はずっとずっと安くなりますよ」

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジム・ホルダー

    Jim Holder

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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