次期メルセデスAMG GT プロトタイプ発見 4.0L V8搭載、PHEVも導入見込み
公開 : 2022.01.23 18:05
2代目となるメルセデスAMG GTのプロトタイプを発見。新プラットフォームをベースに設計を一新します。
SLベースのハードコアクーペ
メルセデスAMGは、2代目となる次期GTを2023年の発売に向けて開発中だ。
昨年発表された7代目の新型SLは、初めてアファルターバッハのメルセデスAMGがその開発を全面的に担当した。GTはそのクーペ版として、基本的な構造の大部分を共有することになる。
今回目撃された次期GTのプロトタイプでは厳重なカモフラージュが施されているが、シャープなリアのルーフラインや、フロントグリルのデザインにSLとの違いが見られる。市販モデルが公開されるときには、独自のホイールデザイン、ボディカラー、オプションパッッケージが導入され、さらなる差別化が図られる可能性がある。
現行GTは2シーターだが、SLが数世代ぶりにリアシートを採用していることから、AMGはキャビンの拡張も視野に入れていると思われる。GTのインテリアがSLとどう違うかは、今回撮影できた写真ではわからない。
後輪操舵とLSD搭載の可能性
SLは横方向の剛性を50%向上させ、エンジンとアクスルを車体の低い位置にマウントできるようにしたとされる、まったく新しいアルミニウム・プラットフォームを採用している。
次期GTがSLと同様に4輪駆動に移行するかどうかは不明だが、コーナリング性能を高めるために後輪操舵システムを採用し、電子制御式リミテッド・スリップ・ディファレンシャルを標準装備する可能性がある。
パワートレインはSLの4.0L V8エンジンを強化し、最高出力585ps、最大トルク81kg-mを発揮させ、0-100km/h加速4.0秒以下、最高速度は320km/hに達する見込みである。また、プラグイン・ハイブリッドの「GT 63e」も、新型AMG GT 4ドア・クーペPHEVに搭載される843psのV8を流用して登場するだろう。
車重については、1970kgのSL 63より軽くなるかどうかはまだわからないが、今後数か月で詳細が明らかになると思われる。