BMW i4 詳細データテスト 傑作EV 4シリーズ譲りのハンドリング おすすめは下位グレード
公開 : 2022.01.29 20:25 更新 : 2022.02.01 22:34
購入と維持 ★★★★★★★★☆☆
i4の価格は、eドライブ40スポーツの5万1905ポンド(約805万円)からの設定で、Mスポーツ仕様になると5万3405ポンド(約828万円)となる。テストしたM50は、6万3850ポンド(約990万円)だ。これに有償ペイントやいくつかの追加トリム、オプションパッケージを載せれば、7万ポンド(約1085万円)をすぐに超えてしまう。テスト車は7万6715ポンド(約1189万円だった。
同等装備の4シリーズ・グランクーペと比べれば、およそ1万ポンド(約155万円)ほど高い。それでも、BMWにとって利幅が大きいのは、EVよりICEモデルだ。そのため、i4 M50は高額に思えるが、BMWとしてはやむをえない値付けなのだろう。
SUVタイプのEVの中には、このM50並みの速さとシャープなルックスを備え、価格はかなり下回るものもある。とはいえ、それらには期待できない運動性能面の魅力や、GT的な魅力を、このBMWは持ち合わせている。
エントリーレベルのタイカンはすばらしいドライバーズカーだが、M50よりやや遅く、しかも価格はオプション抜きで7万3000ポンド(約1132万円)もする。つまり、M50と同じ価格帯で、これほど全方位的な魅力を発揮できるクルマはないのだ。
もちろん、そうではないという声もあるだろう。最大の競合モデルとなるであろうテスラ・モデル3パフォーマンスと乗り比べて、慎重にチューンされた、地味に満足できるダイナミクスに価値を見出したなら、違う意見を持つかもしれない。
今回の寒い中でのテストでの電費は平均3.7km/kWhで、バッテリー容量から割り出される航続距離は299kmに達する。高速道路では4.7km/kWhとなり、航続距離は370kmを超える計算だ。