BMW i4 詳細データテスト 傑作EV 4シリーズ譲りのハンドリング おすすめは下位グレード

公開 : 2022.01.29 20:25  更新 : 2022.02.01 22:34

スペック

レイアウト

i4の基本構造は3シリーズとシェアしているが、フロア下には高さ11cmの駆動用バッテリー、リアにはエアサスペンションが追加されている。

結果、実測2284kgとかなり重いクルマになったが、重心高は低く、前後重量配分(テスト車で48:52)も良好。サスペンションは、フロントがマクファーソンストラット、リアがマルチリンクだ。

パワーユニット

G20系3シリーズとシャシーの基本設計を共有するが、83.9kWhの駆動用バッテリーを積むこともあり、車両重量は2284kgに達する。ただし、重心高と重量配分は良好だ。
G20系3シリーズとシャシーの基本設計を共有するが、83.9kWhの駆動用バッテリーを積むこともあり、車両重量は2284kgに達する。ただし、重心高と重量配分は良好だ。

駆動方式:フロント/リア横置き四輪駆動
形式:同期電動機
駆動用バッテリー:水冷式リチウムイオンバッテリー、83.9kWh(グロス値)/80.7kWh(ネット値)
最高出力:544ps/8000〜17000rpm
最大トルク:81.0kg-m/0〜5000rpm
許容回転数:17000rpm
馬力荷重比:245ps/t
トルク荷重比:36.6kg-m/t

ボディ/シャシー

全長:4783mm
ホイールベース:2856mm
オーバーハング(前):862mm
オーバーハング(後):1065mm

全幅(ミラー含む):2085mm
全幅(両ドア開き):3680mm

全高:1448mm
全高:(テールゲート開き):2270mm

足元長さ(前):最大1140mm
足元長さ(後):最大720mm
座面~天井(前):最大1030mm
座面~天井(後):最大870mm

積載容量:470~1290L

構造:スティール/アルミモノコック
車両重量:2215kg(公称値)/2284kg(実測値)
抗力係数:0.25
ホイール前/後:8.5Jx20/10.0Jx20
タイヤ前/後:255/35 R20/285/30R20
ピレリPゼロ・エレクト
スペアタイヤ:なし(パンク修理キット)

変速機

形式:1速リダクションギア
ギア比
最終減速比:-
リダクション比・前/後:8.8:1/9.4:1 
1000rpm時車速:−km/h

電力消費率

AUTOCAR実測値:消費率
総平均:3.7km/kWh
ツーリング:4.7km/kWh
動力性能計測時:2.1km/kWh

メーカー公表値:消費率
混合:4.5~5.6km/kWh

公称航続距離:415~521km
テスト時平均航続距離:299km
CO2排出量:0g/km

サスペンション

前:マクファーソンストラット/コイルスプリング、スタビライザー
後:マルチリンク/エアスプリング、スタビライザー

ステアリング

形式:電動、ラック&ピニオ
ロック・トゥ・ロック:2.2回転
最小回転直径:12.5m

ブレーキ

前:374mm通気冷却式ディスク
後:通気冷却式ディスク(サイズ非公表)
制御装置:ABS
ハンドブレーキ:電気式・自動(センターコンソールにスイッチ配置)

静粛性

アイドリング:-dBA
全開走行時(145km/h):71dBA
48km/h走行時:56dBA
80km/h走行時:62dBA
113km/h走行時:65dBA

安全装備

ABS/DSC/ATC/DTC/ARB/DCD/HDC
Euro N CAP:テスト未実施
乗員保護性能:成人-%/子供-%
交通弱者保護性能:-%
安全補助装置性能:-%

発進加速

テスト条件:湿潤路面/気温5℃
0-30マイル/時(48km/h)2.0秒
0-40(64):2.7秒
0-50(80):3.4秒
0-60(97):4.1秒
0-70(113):5.1秒
0-80(129):6.2秒
0-90(145):7.6秒
0-100(161):9.1秒
0-110(177):11.0秒
0-120(193):13.2秒
0-130(209):16.2秒
0-402m発進加速:12.5秒(到達速度:188.1km/h)
0-1000m発進加速:-秒(到達速度:-km/h)

ライバルの発進加速

ライバルの発進加速
ポルシェタイカン・パフォーマンスパックプラス(2021年)
テスト条件:湿潤路面/気温5℃
0-30マイル/時(48km/h):2.5秒
0-40(64):3.3秒
0-50(80):4.2秒
0-60(97):5.1秒
0-70(113):6.1秒
0-80(129):7.4秒
0-90(145):9.1秒
0-100(161):10.9秒
0-110(177):12.7秒
0-120(193):14.9秒
0-130(209):17.5秒
0-402m発進加速:13.4秒(到達速度:182.2km/h)
0-1000m発進加速:23.5秒(到達速度:231.3km/h)

キックダウン加速

20-40mph(32-64km/h):1.4秒
30-50(48-80):1.4秒
40-60(64-97):1.5秒
50-70(80-113):1.8秒
60-80(97-129):2.1秒
70-90(113-145):2.5秒
80-100(129-161):3.0秒
90-110(145-177):3.4秒
100-120(161-193):4.0秒
110-130(177-209):5.2秒

制動距離

テスト条件:湿潤路面/気温5℃
30-0マイル/時(48km/h):10.8m
50-0マイル/時(64km/h):30.1m
70-0マイル/時(80km/h):61.4m
60-0マイル/時(97km/h)制動時間:3.48秒

ライバルの制動距離

ポルシェ・タイカン・パフォーマンスパックプラス(2021年)
テスト条件:湿潤路面/気温5℃
30-0マイル/時(48km/h):9.9m
50-0マイル/時(64km/h):27.2m
70-0マイル/時(80km/h):54.0m

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    英国編集部ロードテスト・エディター
  • 執筆

    リチャード・レーン

    Richard Lane

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    関耕一郎

    Kouichiro Seki

    1975年生まれ。20世紀末から自動車誌編集に携わり「AUTOCAR JAPAN」にも参加。その後はスポーツ/サブカルチャー/グルメ/美容など節操なく執筆や編集を経験するも結局は自動車ライターに落ち着く。目下の悩みは、折り込みチラシやファミレスのメニューにも無意識で誤植を探してしまう職業病。至福の空間は、いいクルマの運転席と台所と釣り場。

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