フィアット500 詳細データテスト 十分以上の動力性能とハンドリング 航続距離と快適性はほどほど
公開 : 2022.02.05 20:25 更新 : 2022.03.15 04:02
使い勝手 ★★★★★★★★☆☆
インフォテインメント
イタリアのブランドが、インフォテインメントシステムでライバルを凌ぐことはまずないと思われがちだが、フィアットは今回かなりいい仕事をした。
インターフェイスは、一見すると情報過多で、やや圧倒されてしまう。しかし、レイアウトにはすぐに慣れるし、そうなってみるとこれがじつにロジカルで、しかもレスポンスのよさにも満足できる。
左側には常にショートカットが並び、ワイヤレス接続のApple CarPlay/Android Autoはスムースに作動する。ワイヤレス充電器も、ほとんどのグレードに設定されている。その代わり、USB端子は2口のみだ。
イコンとラ・プリマの両グレードには、10.25インチのディスプレイを搭載。いっぽうで、ベースグレードのアクションではラジオすら付かず、携帯電話のクレードルとアプリのみが備わる。発売時にちょっと試してみたところ、そのアクションの仕様も機能的には上々だった。ただし、850ポンド(約13.2万円)のラジオパックを追加すれば、7.0インチ画面付きにアップグレードできる。
燈火類
ほとんどのグレードがLEDランニングライトを備える500だが、標準装備のヘッドライトはハロゲン。LEDに慣れているとガッカリだが、ハロゲンとしてはまずまず。
ステアリングとペダル
センタートンネルがかなり張り出していて、フットレストはほとんど用を為さない。これは右ハンドル化の弊害としていの一番に気づくところだが、ペダルを右方向へずらしたことで多少は事態の改善をみている。