フォルクスワーゲン・ルポGTI 英国版中古車ガイド 軽量ボディのポケット・ロケット
公開 : 2022.02.11 08:25
オーナーの意見を聞いてみる
ジョシュア・ホプキンス氏
「初めてルポ GTIを買ったのは、自分が18歳のとき。ダウンサイジング・ターボではない自然吸気のツインカムエンジンを搭載し、珍しくて特別だと感じて選びました。すごく気に入っていました」
「7年間幸せに過ごした後、ミニJCW(ジョン・クーパー・ワークス)へ乗り換えましたが、結局ルポ GTIに戻りました。今の目標は大切に維持して、まだ赤ちゃんの息子が18歳になった時に、受け継いでもらうこと」
「初めて買った時と同じくらい、運転は今でも楽しいです。機敏で速い。中間加速も。製造品質が高く、経年劣化も上手に先送りできていると思います」
「正しいタイヤのチョイスと、コイルオーバーキットを組めば、まだまだ楽しめるクルマだと思います。ちなみにタイヤは、トーヨーがオススメですね」
購入時に気をつけたいポイント
トランスミッション
クラッチが弱点らしい。試乗では滑りがないか確かめたい。トランスミッション自体は堅牢だが、あまり積極的に変速するとシンクロメッシュに不具合が起きる。2速と3速は要注意。
シフトフィールが良くない場合は、リンケージが原因かも。修理はさほど難しくない。
エンジン
ここ最近の交換がまだなら、タイミングベルトとウオーターポンプは新調したい。フォルクスワーゲンは6万4000km毎の交換を推奨している。
マフラーカッターやリアバンパーにエンジンオイルによる汚れが付着していないか、観察する。ミスファイアは、コイルパックの劣化で発生することが多い。
サスペンションとブレーキ
ダンパーからのオイル漏れや、スプリングのサビなどがないか確かめる。走行中のコツコツという異音や振動は、ゴムブッシュやジョイントまわりの劣化のサイン。
ブレーキは前後ともにディスク。パッドの残りと、ディスクの摩耗具合を確かめたい。交換費用は、さほど高くない。
ボディ
ドアハンドルの状態を確かめる。アルミニウム製のフェンダーや、ルーフの雨樋部分の腐食がないかも確認する。新車時は補修対象になっていた。ジャッキアップ時に正しくポイントへ合わせず、下回りが歪んでいる場合もある。
リアスポイラーは、水が侵入し塗装が浮いて、気泡ができることがある。ハイマウント・ストップランプ内部も腐食してしまう。補修は安くできないうえ、交換用の部品も出てきにくい。
インテリア
シートの角度調整などがスムーズか、パワーウインドウは滑らかに上下するか、実際に試す。エアコンからしっかり冷気が出てくるかも確かめたい。サンルーフが付いている場合、シールが劣化していないかもチェックポイント。