まだ続くのか 1月の登録車販売、スバル半減 日産の軽も 半導体不足/オミクロン株が響く
公開 : 2022.02.01 19:25
1月の新車販売の速報が届きました。スバルの登録車は、前年同月比48.4%減。各ブランドに、半導体不足・生産調整の影響が続いています。
7か月連続でのマイナス
半導体などパーツの供給不足の長期化に加えて、新変異ウイルスのオミクロン株の市中感染が急速に拡大している日本の市況。
2022年1月の国内新車販売台数は、その現象が数字となって明確に表れた。
1月の登録車の新車販売台数は、前年同月比12.5%減(20万7123台)と5か月連続の前年割れ。
一方、1月の軽自動車の国内新車販売台数も、同17.1%減(12万2576台)と8か月連続での前年割れとなる。
結果として、トータルでの国内新車販売台数は同14.2%減の32万9699台と、7か月連続でのマイナスを記録した(自販連/全軽自協調べの速報値)。
マイナス幅は2021年9月の同32.2%減、同年10月の同31.3%減、同年11月の同14.3%減、同年12月の11.4%減と着実に縮小していたが、2022年に入って再び拡大している。
1月の登録車 ブランド別販売台数
登録車の1月のブランド別新車販売台数では、新型ヴェゼルなどの販売が堅調なホンダが前年同月比4.8%増(2万621台)。
新型アウトランダーPHEVの受注が伸びた三菱自が、同35.8%増(4663台)とプラスを成し遂げる。
それ以外のブランドはすべて2ケタのマイナスで、トヨタは同13.7%減(10万3097台)、日産は同10.7%減(2万2727台)、マツダは同15.2%減(1万474台)、スズキは同19.0%減(8119台)。
スバルは、およそ半減となる同48.4%減(5000台)。
レクサスは同12.8%減(4750台)、ダイハツは同16.9%減(3204台)と苦戦した。
2022年1月 ブランド別新車販売台数概況
トヨタ:10万3097台(13.7%減)
日産:2万2727台(10.7%減)
ホンダ:2万621台(4.8%増)
マツダ:1万474台(15.2%減)
スズキ:8119台(19.0%減)
スバル:5000台(48.4%減)
レクサス:4750台(12.8%減)
三菱自:4663台(35.8%増)
ダイハツ:3204台(16.9%減)
1月の軽 ブランド別販売台数
軽自動車の1月のブランド別新車販売台数では、前年同月比10.6%減ながら4万1295台を販売したダイハツが、3か月連続でのシェアトップにつく。
最大のライバルのスズキは、同19.6%減(3万6765台)と伸び悩んで第2位に甘んじた。
一方、ホンダは同2.4%減(2万7177台)を記録。
また、エアバッグ性能の不具合によりルークスの生産および出荷を一時停止した日産は同52.5%減(8454台)、eKスペース/eKクロススペースの生産および出荷を一時停止した三菱自は同26.2%減(2487台)と大きく数字を落とす。
一方、OEM供給を受けるブランドでは、トヨタが同7.2%増(2498台)、スバルが同1.2%増(1489台)とプラスを達成。対してマツダは、同21.7%減の2408台と2ケタ減に落ち込んだ。
2022年1月 軽四輪車 新車販売台数
ダイハツ:4万1295台(10.6%減)
スズキ:3万6765台(19.6%減)
ホンダ:2万7177台(2.4%減)
日産:8454台(52.5%減)
トヨタ:2498台(7.2%増)
三菱自:2487台(26.2%減)
マツダ:2408台(21.7%減)
スバル:1489台(1.2%増)