まだ続くのか 1月の登録車販売、スバル半減 日産の軽も 半導体不足/オミクロン株が響く
公開 : 2022.02.01 19:25
今後の展望は? 業界団体の声
1月の新車販売について業界団体の関係者は、「率直に言って、新年度は厳しいスタートとなった」と指摘する。
「サプライチェーンの混乱については最悪の状況を脱しつつあるが、新型車や人気車の受注残を解消できるだけの生産回復には至っていない。新変異ウイルスのオミクロン株の感染拡大に伴う生産ラインの稼働停止なども、一部では出ている。その結果が、マイナス幅の再拡大につながった」
「今後の展開に関しては、新型車や定番の人気車を中心に受注は底堅く、ディーラーへの客足やオンラインによる商談も堅調に推移している。販売を伸ばしそうなニューモデルも、これから順次発売される予定なので、プラスを回復する要素は十分にある」
一方、オミクロン株の感染拡大については、「各ブランドの生産ラインの稼働停止期間は増える傾向。半導体などパーツの供給も、オミクロン株の感染拡大で一部が滞っている。受注残を本格的に解消できる増産体制の構築は、もう少し先になりそう。原材料価格や輸送コストの高騰に伴う車両価格の上昇傾向、さらにオミクロン株の感染拡大による人材不足なども、徐々に影響が大きくなるかもしれない」と予測した。