ダイハツ新型「アトレー」、なぜ好調? アウトドアニーズに着目 目標の8倍受注
公開 : 2022.02.02 21:15
ダイハツ・アトレー(フルモデルチェンジ車)が好調です。発売初月は、販売目標の8倍を受注。アウトドアユースを追求したというので、実車を取材してきました。
時代に沿った、第三の居場所へ
ダイハツのアトレーが17年ぶりにフルモデルチェンジされ、昨年末から全国一斉に販売開始となった。
今回のフルモデルチェンジにおける最大のトピックは、4ナンバー化(商用車化)されたこと。
これまで軽乗用車だったアトレーワゴンよりも、車体をスクエア化。フラットにもなる広い荷室を最大限に活かし、350kg(2名乗車時)の最大積載量を余すことなく活用できるようになった。
なんと、ダイハツが先ごろ発表した受注台数は、発売から1か月で月間販売目標の約8倍。
「使い尽くせるマルチBOX」と名付けられた、家・職場に次ぐ“第三の居場所”というコンセプトが受け入れられているようだ。
ここ最近、軽キャブワゴンにはレジャー、ワーケーション、車中泊など、新しい使われ方が広がっている。
商用車ならではの広い荷室に加え、乗用車感覚で使える装備、質感にこだわった内外装、そして、アトレー独自の工夫を多数採用しているので細部をチェックしていこう。
車中泊・アウトドアに便利な機能
まずは荷室。リアシートが水平格納式なので車中泊にも使えるのが売り。
さらにレジャー用途を想定し、イージーケアマットを採用。汚れたアウトドア用品を積んでも掃除がしやすい。
これに加えて、さまざまな荷物の取付け・固定に便利なユースフルナット(荷室ナット)とマルチフックが、オーナーそれぞれの使い道を広げてくれそうだ。
また、ポップアップ機構付きリアガラスは、車中泊時などに換気がしやすいのでいまの時代にぴったり。
ボトルホルダー、デッキサイドポケットなどの収納スペースも充実させている。
そして、オリジナル・アクセサリー(オプション)のラゲッジボードを組み合わせることで、キャンプやワーケーション時にテーブルを固定できる、スリット付きのデッキサイドトリムまで装備した。
商用だからって譲れない 実用性/ADAS
商用車に初めて触れるユーザーを意識した装備も注目である。
乗用車感覚の快適機能として、軽キャブオーバー・バンとして初めて、キーフリーシステム&プッシュボタンスタートを採用。
キャンプ時など、手がふさがった状態でもドアの開閉が便利な両側パワースライドドアや、両側スライドドア・イージークローザーもクラス初採用するという十全ぶりだ。
アウトドアでは、大雨や手元が暗いというシチュエーションに遭遇するから重宝するだろう。
また、年々高まる安全・安心へのニーズに応えるため、軽商用車でありながら「スマートアシスト」の全車速追従機能付きACCとLKCを装備し、長時間の高速走行時におけるドライバーの疲労を軽減してくれる。
デザイン面では、専用の内外装を取り入れており、全グレードにLEDヘッドランプを標準装備。
メッキフロントグリルの加飾パーツなど、アトレー専用のエクステリア・パーツを豊富に採用している。