ヒョンデ・ネッソ 水素で日本を走る、現代自動車のFCV サイズ/内装/スペックを解説
公開 : 2022.02.05 17:45 更新 : 2022.11.01 08:41
内装とパッケージについて
ネッソのインテリアでは、センタークラスターと一体化した、ブリッジタイプのセンターコンソールが特徴的だ。そのセンターコンソール上方にスイッチ式のシフトセレクターが備わる。
メーターパネルは7インチの全面液晶モニターで、その左側のセンターダッシュ中央には12.3インチのマルチメディアスクリーンが備わっている。
インテリアはレザーフリーで、大半の素材はバイオプラスティックを採用。
ネッソの室内寸法は、長さが1923mm、幅が1530mm、高さが1228mm。乗車定員は5名。
日本車では、トヨタ・ハリアーの室内寸法(1880×1520×1215mm)より全体的にわずかに広いといった空間だ。
ラゲッジルームの長さは1031mm、高さは800mm、幅は最小1024〜最大1350mm。容量はVDAで461L。
ラゲッジルームの床下に3本の水素燃料タンクや駆動用のバッテリーを搭載しながら、これだけのスペースを確保しているのは、たいしたものといえるだろう。
SUVとセダンという違いはあるが、ミライのトランク容量は254〜321L(グレードによる)となっている。
おさらい 燃料電池とは
ヒョンデ・ネッソの解説を終える前に、燃料電池についておさらいしておこう。
燃料電池とは、電気化学反応によって燃料の化学エネルギーから発電する電池のことだ。
その燃料には水素や炭化水素、アルコールなどが用いられるが、自動車用は水素を燃料とするものがほとんど。
燃料の水素と空気中の酸素を化学反応させて発電するのだが、そのシステムは簡単にいえば「水の電気分解(水に電気をとおして酸素と水素をつくる)」の逆となる。
この原理は19世紀初めに考案されているのだが、1960年代にNASAが有人宇宙飛行計画で採用したことから有名になった。
その燃料電池で発電した電気を駆動用バッテリーに蓄え、モーターで駆動して走るのが燃料電池自動車(Fuel Cell Vehicle:FCV)だ。
つまり、FCVは電動車の一種にあたる。
ヒョンデ・ネッソ スペック
車両価格:-
全長×全幅×全高:4670×1860×1640mm
ホイールベース:2790mm
車両重量:1870kg
パワーユニット種類:永久磁石式同期型モーター
最高出力(モーター):163ps
最大トルク(モーター):40.3kg-m
最高速度:179km/h
駆動用バッテリー:リチウムイオンポリマーバッテリー
駆動方式:FF
航続可能距離:820km
水素タンク容量:156.6L
最小回転半径:5.68m
最低地上高:162mm
乗車定員:5名