新マスコット公開 ロールス・ロイスの象徴「スピリット・オブ・エクスタシー」 デザイン変更

公開 : 2022.02.07 20:25

ロールス・ロイスのマスコットエンブレムのデザインが変わり、空力に優れた形状に。新型EVから採用されます。

空力を重視した「スピードの女神」

ロールス・ロイスは、マスコットエンブレムである「スピリット・オブ・エクスタシー」のデザインを一新した。同社初のEV、スペクターに採用される予定だ。

スペクターは空力性能を重視して開発されており、プロトタイプでは抗力係数0.26を記録し、生産開始までにさらに改善される見込みだ。スピリット・オブ・エクスタシーも空力に配慮されたデザインとなり、デザイナーのチャールズ・サイクスが描いたオリジナルのスケッチに近づいたという。

新デザインのスピリット・オブ・エクスタシー
新デザインのスピリット・オブ・エクスタシー    ロールス・ロイス

マスコットの全高は82.7mmと既存デザインより約17mm低く、翼と間違われることの多いローブは、より「空気力学的でリアル」な形状に変更されている。

また、その姿勢もスピード感を重視したものとなった。「今やスピードの女神であり、風を受け、片足を前に出し、体を低くして、目は前方に向けられている」とロールス・ロイスは述べている。

髪型や服装、姿勢、表情などのデザインはスタイリストに依頼し、「現代的なオーラ」を表現している。

スピリット・オブ・エクスタシーは、伝統的なロストワックス鋳造(lost wax casting)の後、手作業で仕上げられるため、ひとつひとつが「微細」に異なるものとなる。

新デザインはスペクター以降のすべての新型車に採用される予定だ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    役職:副編集長
    AUTOCARの若手の副編集長で、大学卒業後、2018年にAUTOCARの一員となる。ウェブサイトの見出し作成や自動車メーカー経営陣へのインタビュー、新型車の試乗などと同様に、印刷所への入稿に頭を悩ませている。これまで運転した中で最高のクルマは、良心的な価格設定のダチア・ジョガー。ただ、今後の人生で1台しか乗れないとしたら、BMW M3ツーリングを選ぶ。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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