2022年型F1マシン公開開始 全10チームの状況は? 3月20日バーレーン開幕戦迫る

公開 : 2022.02.10 17:45

マクラーレン(2月11日予定)

マクラーレンは、モンツァにおけるダニエル・リカルドの活躍により、9年間続いた惨めな状況にようやく終止符を打った。若手ドライバー、ランド・ノリスも初優勝を飾るはずだったが、ソチの天候に対する戦略を誤ってしまった。そして、レースの裏側では深刻な財政難に苦しめられていたはずだが、ザク・ブラウンと彼のチームが賞賛されているのは明らかである。

今シーズンは、さらにその上を行くのだろうか。アルピーヌアストン マーティンフェラーリといった中団の巨匠たちとともに、マクラーレンは再び激しい戦いに身を投じようとしている。

マクラーレン
マクラーレン

アルファタウリ(2月14日予定)

レッドブルのジュニアチーム(失礼、兄弟チーム)であるアルファタウリは、2020年のモンツァにおけるピエール・ガスリーの素晴らしい勝利が偶然ではないことを証明し、年間を通じて次々とポイントを獲得、時には上位の好タイムを記録した。ミナルディとして誕生した気骨のあるチームがこの調子でいけると願わないF1ファンはいないだろう。

レッドブルから降格したガスリーはまだ燃え尽きていない。しかし、角田裕毅はホンダのマーケティングツールというレッテルを貼られないために、そしてシートを維持するために、より速く、より安定した走りを見せなければならないだろう。

アルファタウリ
アルファタウリ

ウィリアムズ(2月15日予定)

ウィリアムズ家ではなく、米国の投資会社の管理下で新たな人生を歩み始めた昨年は、長らく栄光の陰で枯れていたチームにとって分岐点となる年だった。そして、一貫して素晴らしいパフォーマンスでいくらか自信をつけた青年ジョージ・ラッセルは、ブルーのマシンを降りてシルバーアロー(メルセデス)へ乗り換えた。

ほぼ無名のニコラス・ラティフィと並ぶ彼の後任は、才能あるアレキサンダー・アルボンで、リザーブからの復帰を果たすことになる。新たな大金を背景に、2022年のウィリアムズはより良いポジションにつけると期待されている。

ウィリアムズ
ウィリアムズ

フェラーリ(2月17日予定)

ターボハイブリッド時代の初期にはタイトル争いの部外者とされ、散発的に勝利を収めてきたフェラーリ。現在は1990年代初頭以来とも言える「干ばつ」に見舞われ、静かに衰退しつつある。

シャルル・ルクレールは優勝経験があり、カルロス・サインツJr.は信頼性の高いドライバーとして活躍している。しかし、スクーデリアは約束通りトップの座に返り咲くことができるのだろうか?イタリアメディアの怒りとブランドへのダメージは、十分すぎるほどの動機となるはずだ。

フェラーリ
フェラーリ

記事に関わった人々

  • 執筆

    クリス・カルマー

    Kris Culmer

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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